| ◆3日目:9月10日(日)◆
 
 ●<2日目の講習>
 
 7時に起きる.
 昨晩はかなり飲んだはずなのに,目覚めもすっきりだ.
 やはり蒸留酒のウイスキーは翌日に残らないようだ(笑).
 ホテル2階のレストランで和食の朝食を食べる.
 チェックアウト後,8時40分に再びバスで工場へ向かう.
 
 作業着に着替え,9時から講習を開始.
 その後,「製樽棟」へ移動し,樽に関する説明を受ける.
 この道40年の職人さんの説明は味があり,ものづくりの素晴らしさを再認識した.
 樽の板の間にガマの葉を入れる作業を行う.
 
 
  ガマの葉を入れる作業は見ていると簡単そうであったが,実際にやってみると大変難しい.
 
 さらに,樽の内部を強力バーナーで焼き入れを行った.
 これは見学のみであるが,真っ赤になった樽の内部を見ると命が吹き込まれたような気がする.
 
 
    巨大バーナーで樽の内部を加熱すると(左),次第に激しい炎が上がった(右).
 
 次に装置を用いて,タガ締めをする.
 これらの工程は考えていた以上のかなりの高度な技術が必要であることを知った.
 今回,この製樽棟での実習は最も印象的なものとなり,ニッカのウイスキーを飲む度に思い出しそうである.
 
 
 ●<念願の樽詰め・貯蔵庫へ>
 
 そして,別の棟に移動すると,既に私達のお酒を詰める新樽が用意されており,いよいよ樽詰めである.
 原酒の試飲をし(いかにもアルコールだった.舌が強くしびれる感じ),樽にサインをする.
 そして,バルブを開いて,無色透明の原酒を樽に注入する.
 嬉しくなって,この間,多くの記念撮影をする.
 このお酒が10年後にどれだけ美味しく素晴らしいものに成長するのか想像するだけでもワクワクする.
 樽詰め終了後,順番に樽と一緒に記念撮影をする(写真は後で記念に頂く事ができる).
 
 そして,樽を転がして貯蔵庫へ移動する.
 これが最後の作業になる訳であるが,残念ながら,雨が降ってきてしまった.
 そこで傘をさしながら,順番に樽を転がして移動することになったが,素晴らしいチームワークで貯蔵庫(2番)に到着することができた.
 樽をコントロールするのは難しく,少し下り坂であるとものすごいスピードで転がってしまうが,とても楽しい経験となった.
 そして,私達の樽は無事,貯蔵庫の中に入り,10年の眠りにつくことになった.
 余市の爽やかな夏,雪の厳しい冬を過ごすこのお酒がどのような味になるかとても楽しみである.
 その時にも美味しくお酒を飲めるように,健康を維持したいものである.
 この樽は事前に連絡すれば,見ることができるそうだ(試飲はできないそうだ<笑>).
 これで,余市工場に行く楽しみがまた増えた.
 
 
  この貯蔵庫で私達のウィスキーは熟成されることに...
 
 
 ●<最後の昼食会・解散>
 
 その後,1時間程,自由行動.
 2日間着用していた作業着に愛着が沸き,そのまま見学ルートや売店をフラフラする.
 
 そして着替えて11時45分,講義室に集合.
 お土産に余市の原酒を頂く.
 そして,ニッカ会館に移動して,昼食.
 食事は洋食弁当,サラダ,コーヒー,プルーン.
 洋食弁当は大変美味しく,是非,次回の工場見学の時は工場内のレストランを利用しようと思った.
 お酒はシードル3種類で飲み放題.
 シードルを飲むのは大変久しぶりであるが,お昼に丁度良いお酒である.
 
 そして,12時40分に解散.
 2日間一緒に行動したメンバーと連帯感が芽生えていたので,別れるのは寂しいものがあった.
 初対面の人達ばかりで,最初は心配であったが,お酒が好きという共通点があることもあり,とても楽しく過ごす事ができた.
 JR組は一緒に歩いて駅に行き,余市発13時7分の電車で小樽に向かう.
 私達は小樽13時34分発の電車に乗り,小樽築港駅で降りたが,そのまま千歳空港へ向かった人達もいた.
 思っていた以上に大変素晴らしいイベントで,遠くからやってきた甲斐があった.
 
 
 ●<再びヒルトン小樽へ&小樽の街をふらふら>
 
 14時頃,再びヒルトン小樽に到着し,チェックイン.
 1日経っているだけであるが,あまりにもいろいろな事があったので,ここに宿泊していたのが,もう少し昔のように思えた.
 私達は17時以降に部屋に入れるプランであったので,チェックインの手続きだけして,タクシーで小樽運河に向かった.
 料金は800円くらい.
 恒例の小樽の街をふらふらする.
 お腹が空いたので,「ルタオ」(小樽市境町7番16号)でケーキセット700円を注文.
 ケーキは大好きなドゥーブルにする.
 夫はぶどうジュース500円を注文したが,とても濃厚な美味しいジュースであった.
 その後,ポスフールまでバスに乗り,16時過ぎにヒルトン小樽に戻る.
 
 
 ●<久しぶりの鉄板焼き>
 
 フロントに行くと,既にお部屋の用意ができていた.
 14階の海側で,一昨日と同じ部屋であった.
 お風呂に入り,18時からホテル内レストラン「源氏」の鉄板焼きコーナーへ.
 私は9月の小樽は初めてで,秋の味覚を堪能するのがとても楽しみであったのだ.
 9,000円の鉄板焼きコースにお刺身と鮑を追加した.
 お刺身(さんま,つぶ,ほっき,ウニ)を最初に頂く.
 こちらで食べるお刺身は口の中で旨みがふわっと広がり,小樽に再び立ち寄って良かったとつくづく思った.
 特に旬のさんまは一昨年からずっと食べたいと思っており,ようやく実現することができた.
 夫は貝類が大好きなので,つぶやほっきを特に喜んで食べていた.
 ウニもまだ旬だったので,この時期に訪れればさんまとウニの両方食べられる事が分かったので,秋に毎年小樽旅行を計画したいものである(笑).
 鉄板焼きは海鮮焼き(ホタテ,アイナメ,追加の鮑),焼き野菜(黄色いじゃがいも<インカの目覚め>,グリーンアスパラ,舞茸,カラーピーマン),平取牛(サーロイン,ヒレ)を食べた.
 久しぶりの海鮮とお肉はやっぱり美味しかった.
 他にサラダ,ガーリックチャーハン,デザートが付いた.
 特にオリジナルのツナサラダは美味しかった.
 お酒はシャンパン(ポメリー),日本酒,赤ワインなどいろいろなジャンルを飲んでおり,どれだけ飲んだかよく分からない.
 
 今晩もマリーナバーへ移動し,最初にドリンクチケットで余市10年ストレートを飲む.
 やはり,余市は素晴らしい.
 私達の作ったウイスキーはどこまでこの味に近づけるのであろうか(笑).
 その後,フローズン巨峰マルガリータとブラッディメアリを作ってもらう.
 夫は余市をさらに飲んでいた.
 毎日飲んでいても飽きないようである.
 
 23時30分頃まで飲み,そのまま睡眠.
 
 
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