8月17日の日記「木登り親子」

夏休みになっても、海山に連れて行くわけでもなく出かけても東京のウルトラマンイベントを中心としたアーバンリゾート(意味はあっているのか?)。かろうじて、去年も今年も1回ずつプールには連れて行ってあげたものの、一緒にいるときは基本的にインドア。当然、体力がつくこともなく運動神経の発達にも不安がよぎる日々。そういえば、自転車が乗れるまでにも時間がかかったし、すぐに「疲れた」ってへこたれるし。

そんな事もあって、ひなたさんにアウトドアの魅力を味わってもらい、向上させるきっかけになるように、「ツリークライミング」の体験会に参加することにしました。

ロッククライミングで使うような専用の装備を身に付け、小さな子どもでも安全に木登りを楽しむことができる「ツリークライミング」。長年興味があったものの参加できるのは6歳からという事だったので、ひなたさんが1年生になるのをずっと待っていたのです。

体験会にはウチも含めて5〜6組の家族が参加。野外活動を舐めてはいけないと、ひなたさんともども長袖の服装で臨んだものの、周りを見るとスタッフの方を含めてTシャツの人が結構いるじゃないの。この服装の選択ミスが我々の体力を削ることになるのですが、それは後の話。


それはともかく、さっそく専用のフル装備でご機嫌のひなたさん。

この体験会では15mほどの大きな1本の木に6〜7本かけたロープのそれぞれに人が登ります。準備運動と一通りの説明の後にひなたさんと隣り合わせのロープにつかまって登り始めてみると、出だしのコツさえつかめば案外簡単に身体が地面から離れていきます。ところが、さすがに最年少のひなたさんは少し苦労をしている様子で、一向に上に進むことができません。

 
こんな高い木の頂上を目指して登りはじめるひなたさん

ここで自分が掴んだコツを教えてあげてもいいのだけれど、やはりここは専門のインストラクターさんに任せることに。それにひなたさんのペースに合わせていると、2人のロープの位置が近すぎて身体がゴツゴツとぶつかり、お互いに邪魔し合うことになってしまっています。そこで、不安気なひなたさんを置いて急いで先に登ってしまうことにしました。

しかし、ここでムリをしたのが祟って上空7mほどのところで貧血状態発生。キモチわるい。ぶら下がってるロープ揺れると吐きそう。だけど下を見るとひなたさんが「もうだめ…もうだめ」と、へこたれそうになりながらも根性出して登ってきています


見るがいい。地面があんなに遠くに。


「握手ができるところまで登っておいで!」励ましながら、空中で脂汗をかきながらわが子を待ち続ける試練。ようやくひなたさんが思い切り伸ばした手にタッチできたところで一旦休憩。降りるときは、ロープの一か所を緩めると、あっという間にスーッと地面に到着です。

事務局の人も良くしたもので、少し離れた木の低いところにハンモックをかけてくれています。「ちょっと休んだら、もう一回登ろうね」とかいいながら結局、時間終了までぐったりしていたのでした。それに付き合って、ひなたさんも2度とロープを手にすることはなかったのです。


まだ背後には木登りを楽しむ人たちがいるのに
ハンモックでリラックスしすぎのひなたさん

ゴメンヨ、ひなたさん。キミがすぐにへこたれるのは親譲りだったようだね。でも、最後に木登り証明書をもらって「楽しかったよ」って言ってくれてありがとう。これからもっと運動して体力をつけてまた挑戦しようね。