根管治療について
1「抜髄の成功率」は100%ではありません。ラバーダム、マイクロを使っても世界的な研究によれば約90%で日本では約60%とも言われています。

2「感染根管処置」の成功率はさらに低く60〜70%です。
  歯根破折 穿孔 破折した歯科器具など超えなければならない障害は多いです。

3 「日本の根管治療の評価」
  抜髄2280円〜5880円 感染根管治療1500円〜4380円
  2回目以降 280〜460円
  長くて太いメタルコアをマイクロを使いながら30分かかっても除去してもその評価は600円です。スタッフと二人分の人件費すら出ないような評価しか国はしてくれません。

  正直日本の根管治療に対する国の評価は低いです。
  多分先進国の中で最低で約5分の1とか10分の1です。
  歯科医が評価を上げてくれと言ってこなかったのか、言っても国がきいてくれなかったのかどちらかは分かりません。

4 「歯髄温存療法」が好きです
  保険点数も低く時間もかかりますが自分の子供にもこちらを選択しています。
  日本一上手な先生が治療しても治らないことはあります。
  だからこそ根管治療はしたくありません。

根管治療をすることで歯を保存できるのであればかなりのメリットがあります。抜歯してインプラントにすると30万〜50万ぐらいかかります。歯が保存できれば、インプラントと同じかそれ以上の価値が発生します。

インプラントにしなければ前後か左右の歯を削ってブリッジにする必要が出てきます。ブリッジを否定するわけではありませんし実際ブリッジにすることも多いです。自分だったらどうするか、どうして欲しいかと考えると結論はすぐに出ます。

400円の治療のために30分確保しています。ですから無断キャンセルの患者さんは断ろうと思ってます。