返詩10


貴方はもう去ってしまったのに

私の隣には 貴方の影がちらつく


どうか遠くに行ってしまって


あるはずのない貴方の影に

斧を降り続ける私は愚かで愚かで


いつの間にか

私の手は血だらけになり

私の瞳は涙が止まらなくて


そんな脆い私でも

貴方がいる空はきれいに見えるの




まあるい まあるい

お月様


あなたはとても美しい


あなたに近づけば

私もあなたのようになれるのかしら


ほらまたひとり

あなたに憧れる子供達が


ほらまたひとり

あなたを求めてゆく



あなたは いつでも優しい


私が困ったときには

誰よりも一番に心配をしてくれる


私が悲しいときには

いつでも傍に居てくれる


あなた 優しすぎるんだもの

私 勘違いしてしまう


ねぇ 期待してもいいの?

ねぇ 好きになってもいいの?




明るい世界もいいけれど

真っ暗な世界も魅力的だとは思わないかい?


暗闇の中に ボクが光を差し伸べる

チカチカ キラキラ

ほら きれいでしょう


兄ちゃんがくれた七色ステッキ

それが造る世界は きっと


夢のような 僕だけの世界



目覚めると いつも隣にはあんたがいる


なんて幸せなんだろう

毎日毎日 あんたの寝顔がみれて


こうやって幸せを掴むまで大変だったね


すれ違ったり お互い傷つけあったり

そんなたくさんの不安や苦しみを乗り切ったからこそ

今の俺たちがいるんじゃないかな


どんな事があっても

俺はあんたを離さないから


ずっとあんたの傍に居る


あんたの瞳はもうすぐ開く

さぁ 早く俺を映して


「おはよ。」

挨拶と共に たくさんのキスをあげるからさ