返詩13


全く違う 二つの手


どちらも魅力的で 私には勿体なくて

どちらかなんて選べない


でも ふと気が付いたんだ

いつの間にか手を繋いでいたのは


少し体温の低い 冷たい手

私を守ってくれる 大好きな手




どうしてなのかな


あなたの手は ひんやりとしているのに

すごく暖かい


あの人とは少し違う じんわりとした暖かさ


私の胸に残された あなたの温もりを抱きしめ

流れる涙に想いを込めて


どうかお願い

もう一度私を抱きしめて




俺の隣には いつも君が

だから 俺は何も怖くない


俺達を邪魔するものは 何も無いのだから

思いっきり この道を走って行こう


ほら

ゴールはすぐそこだから



辛いよね

叶うはずのない恋だと分かっているのに


悲しいよね

あなたの笑顔は私に向けられないと分かっているのに


泣きたいよね

それでも 今の私にはあなたしか見えないんだもの


どうすればいいいの

どうしたらいいの


こんなにもあなたの事を想っているのに



「あんたがいるから 俺は頑張れるんだ。」


ちがうよ それは私のほう


「あなたがいるから 私は頑張れるの。」


あなたは照れくさそうに笑った

私も照れくさくって笑った


あなたと私

これからもずっと一緒にいられますように