返詩14



気が付けば 目の前は真っ赤で

気が付けば 全身が動かなくて

気が付けば 女の手には光るナイフ


俺の血が滴る鈍い光りを放つナイフと

嬉しそうにナイフを眺める女


俺は・・・死んだのか




君は遠い

手を差し伸べても 遠くて遠くて

俺の腕の中からすり抜けてゆく


でもいつかは君に追いついてみせるから

君を振り向かせてみせるから


待っててよ

俺 頑張るから


大好きな君の為に

誰よりも愛している君の為に




引き合う磁石

存在する限り離れ離れになることはない


それと同じで

俺とおまえは引き合っている


もし離れたとしても

もし長い歳月の間 離れてしまったとしても


俺とお前は引き合う磁石

いつかまたきっと会える


心と心がヒキアウカギリ・・・




世の中は 理不尽で不公平だ


ああしてはいけない

こうしてはいけない


子供にそう言う大人

果たしてそれは正しいのか

本当に真実なのか

そう問うたところで何も答えは出ないけれど


汚くよごれた世の中

俺は流されない 流されてたまるものかと

拳をぎゅっと握りしめた




羨ましかった

自分のしたいように時を過ごす彼らが


僕だって好きで真面目やってるんじゃない

秘密のことだってしてみたい

悪いことだってしてみたい

思ってること全てをぶちまけたい


僕だって 僕だって 僕だって

・・・・・


また今度でいっか