返詩15



知っているかい

同じ血液型同士は相性が合うんだってさ


君も洋楽ロックが好きなのかい

実は僕もだよ


ほら やっぱりAB型同士だからなのかもね


大ケガした時は いつでも僕を呼んでよ

君の為なら血液全部あげてもいい


クリスマスは一緒にいたいな

この前 君が好きだって言ってたワイン

ちゃんと用意しとくからさ


その後は 二人でクリスマスらしく歌でも歌おう






真っ赤なドレスを身に纏った君

とても赤いドレスが映えて綺麗だよ


真っ青なスーツを身に纏った僕

君に釣り合う男になっているかな


スポットライトが眩しいね

それでも隣の君の方が

もっと眩しいかもしれない


マイクを手にして

君を見つめて歌うよ






あんたはすぐ傍にいるのに

触れてしまいそうなほど近くにいるのに


どうしてか とどかない


呟いた言葉も いつしか薄れ

いつの間にか 遠くへ遠くへ

そう消えていったのは なぜ


「悲しみだけじゃない」

ようやく届いた この言葉


そうだね

そうかも知れない


呟いた言葉は ちゃんと届いたのだから






街の中すれ違う人々

知らない人だらけ


でも隣には君が居る


オルゴールのメロディが素敵だった

小さな小さな箱から生み出される音楽

美しいね 綺麗だね

隣の君は嬉しそうにそう言った


広い公園の中

僕の歌声が 空へと響いていった






やっと想いが通じたんでしょう?

幸せじゃないの


どうして一歩踏み出すことが出来ないの?

今まで頑張って来たじゃない


私はあなたの幸せを願ってる


ほら頑張って

私はちゃんと見てるから


きっと流れるこの涙は嬉しいからよ

あなたが私の傍を離れていく寂しさの涙なんかじゃない


だから あなたはただ真っ直ぐ

前を向いて歩いていけばいい


私も 前を向いて歩いてゆくから