返詩23



僕 君のことが好きなんだ
きっとね 誰よりも君のこと想ってる


君は気付いているのかな
ううん 鈍感な君のことだ
気付いてないだろう


別に「好き」だなんて言わないよ
君が困るだけだから


でもまだ傍にいたい
隣で笑顔を眺めていたい


ずっとずっと きみの傍に




あなたとおしゃべりする
その時が一番幸せなの


でもね


ちらり
ほらまた あなたはあのこを見る
今一番近いのは私なのにね


ぽつん
ほらまた あたしの心はひとりぼっち
今一番遠いのはきっとあなた


「あたしだけを見て」
そう言う勇気もないくせに


ひとりぼっちは きらい
ひとりぼっちは いや


ねえ
あたしはここにいるのよ




あなたに唄を捧げるわ
精一杯の気持ちを込めて歌う愛の唄


あなたに花を捧げるわ
永遠に輝き続ける愛の花


あなたに果実を捧げるわ
いつまでも瑞々しい愛の果実


あなたに言葉を捧げるわ
私の想いがたくさん詰まった愛の言葉


「私もよ あいしているわ」




太陽がおはようと云い
月がこんばんはと云う


また一日が始まって終わった


あなたは何をしているのかしら?
あなたは元気でいるのかしら?
あなたは少しでもあたしのこと思い出してくれてるかしら?


あたしはね あなたを想っているよ
いつもいつも 朝も昼も晩も


ときどき あなたに会えなくて悲しくなることもあるけれど
なんとか元気でやってるよ


帰るまで待ってるから
あなたの好きなカレー作って
笑顔で「おかえり」って言うから


でもその時は
ちょっとくらい涙が出ても許してよねっ




空気が歪む
排気ガスが充満する
醜い世の中になったもんだ


奇妙な笑いを浮かべてる少年達
へらへらへへら
何がそんなに面白いのか


少年達はやがて ひとりになる
誰もいない 何も見えない


きっと愛して欲しかったんだ
ただ抱きしめてあげるだけでもよかったんだ
彼らは愛に飢えていた


少年は涙を隠し 煙草をふかす
今日も仲間達と奇妙な笑いを浮かべて