返詩24



僕は何のために生きているんだろう
大切な人を守るため?


じゃあ その大切な人ってだれ
僕にそんな人はいない


居場所なんかない
空を眺めてただ時間が過ぎるのを待つだけで


道端にねこがいた
薄汚れた紙のダンボールの中で小さく生きていた
お前も僕と同じで居場所がないんだね


ちょっと嬉しくて やっぱり悲しくて


その震えた小さな身体を抱き上げると
昇った太陽に向かって歩き出した




ほら またリンゴジュース飲んでる
あなた好きだものね それ


あ また髪の毛いじってる
あなたの癖よね それ


他にもいっぱいあなたのこと知ってる
誰よりもたくさん知ってるのに
誰よりもあなたのこと想ってるのに


・・・・・・・・ぐすん。


でも あなたが笑ってくれればいいの
私のせいであなたを悲しませるのはいやだから


何かあったら背中を押してあげる




それはたったの一言
けれどあまりに重すぎる一言


今までたくさん困らせてごめんな
もう終わりにするから
君を自由にするから


さようならを言いたい
僕から君への最後のことば
お詫びと感謝と愛情を込めて


さようなら を言うよ




あなたは優しすぎる


知っているかしら
優しさは時に罪なのよ


「どうしたの?」
そんなことなんて知りもしないで
気安く声をかけないでちょうだい


「何でもないよ。」
優しすぎるあなたが悪いんだから
この涙はあなたのせいなんだから
・・・弱い私のせいなんだから




たまたま偶然に君の手に触れた
君は別に何とも思ってないんだろうね


知らないだろうけど
今オレの心臓爆発寸前なんだぜ?


どっくんどっくん
君に触れた指先が熱い
ついでに言えば顔も火照ってる


情けないな オレ
たった指に触れただけで


君を想うだけで今日も
寝れない 眠れない 寝不足