返詩26



夢の中では
あなたは私に笑いかけてて


現実では
あなたは他の子に笑いかけてて


とてもとても幸せな夢
でもそれでいて
酷く残酷な夢


あなたと一緒にいられるのは
夢の中だけだもの


いっそ夢から覚めなければいい
このまま夢を見続けることが出来ればいいのに
そんな非現実的なことさえ願ってしまう


でも 夢だからいいでしょう?
夢だからこそあなたに会えるんだもの


この私の小さな世界を否定しないで
せめて一瞬だけでも現実を忘れさせて




【 僕は魔法使いになるんだ 】
そう無邪気に思いこんでいたのはいつだったか
今じゃ 理不尽で薄汚れた現実ばかり見てしまうようになった


まあ そんな歪んだ現実でも
悪いことばかりじゃないけどね


例えば 君たちと出逢えたこととか
他にも思い起こせば きっとたくさんあるはず


ここは綺麗な部分ばかりじゃないけど
それなりに楽しく生きてる
一日一日を大切に生きてる


歳をとっても大切なものは変わらない
無くさないように大事に大事に
胸にしまっておくんだ
これからもずっと


そうすれば いつでも心が温かくなるから
自然と笑顔になれるから




あ 流れ星
きらきら きらり

一瞬間の輝き
とても綺麗で素敵

ねぇ あなた
どうか流れ星のように消えてしまわないでね

あなたが迷わないように
私があなたを照らし続けるから

もし私が輝きを失ってしまっても
あなたを愛してる
ずっと傍にいるわ

きらきら きらら
今日も星がきれい




光が、消えた

真っ暗な場所
ただ見えるのは足下の先の見えない道だけ

ごめんなさい
約束守れなかった
弱い自分に負けてしまった

今更になってあなたの温もりが恋しい、だなんて
そんなこと言える資格もないのに

私の手の平は
心は
身体は
どうしてもあなたを求める
あなたの暖かさを求める

喩え二度と会えないと分かっていても

あなたは私のようにはならないで
真っ直ぐ自分の道を進んでいって

もうこれで本当にさようなら



最後に私の名前を呼んでくれてありがとう




夜空の星
私達の前に姿を現さなくなったのはいつからか


理由なんて誰も知らない
それどころか愚かな私達は
その事実に気付きもしない


星を見失った私達は
光を失った無力な私達は
これからどうすればいい?
何を信じていけばいい?


きっと地を這い蹲って苦しむのだろう
見失った光を求めて