返詩30



貴方を失った私はワタシではなくなった


私は消滅した
ワタシも消滅した


そうだ
私なんて消えてなくなればいい
貴方を傷つけることしか出来ない身体なんていらない


愛してる、なんて
きっと貴方は信じてくれないでしょう


でも言いたいの
我が侭だなんて百も承知


大好き。愛してる。
本当は、貴方と居たかった。
貴方と、ずっと歩いていたかった。


今日も私は消滅する
犯した罪を償うために




この世の中には
全てのものに始まりと終わりがある
永遠なんて存在しない
美しい物でさえ いつかは朽ちる


そんなこと分かってるけれど
あの人と別れるときが来るなんて考えたくない
だってずっと一緒にいたいんだもの


終わりは必ず来る
その時まで私には何が出来る?


“終わりの日が来るまで精一杯笑顔でいること”
貴方の傍で笑っていよう




目を閉じれば貴方は見えるけれど
目を開ければ貴方はここにいない


空を見上げても
やっぱり見えるのは
限りなく続く大きい空だけで


ねえ貴方
もう少しだけ待ってて


貴方の分も一生懸命生きるから
投げ出したりせずに頑張るから
遠くから見ててね


またいつか貴方に会える時が来たときは
“おかえり”って言ってほしいな
私も笑顔で“ただいま”って言うからさ


それからはずっと2人きり
ずっと一緒だから




奇跡って何だっけ
思い出せないよ


どうして奇跡が起きてほしいときに奇跡は起きないの?
どうして私たちが一緒にいられないの?


奇跡なんて きっと無いんだ


だって私の傍には
あなたがいない




“連弾しよう”
そう約束したのはいつの日だったか


私一生懸命練習したんだ
不器用でピアノですら上手く弾けない私だけど
あなたと一緒に連弾するのを夢見て頑張ったんだ


でも私の音色は ひとりぼっち
ピアノの音が泣いている
さみしいな、って


離れ離れになった私とあなたと音色
いつかひとつになって完成できるといいな