返詩36



嘘つきな私


色んな人を騙して
貴方にだって嘘ついて
こうやって生きてる


嘘だらけの私
でもひとつだけ本当のこと
貴方を想う気持ち


そんなこと言える立場じゃないから
また嘘で本当を塗り固めて 汚していく


燻ってゆく
私も 私の身体も 私の心も


それどころか鮮やかになってゆくのは
貴方への気持ち


矛盾してるね
でもこれが裏切った私への罰




君と私がね
二人でお互いのこと想い合って
初めて恋愛になるんだよ


いつも一緒にいるって約束したでしょ?
二人で全部分かり合おうって


だからさ
二人でいっぽ前にふみだしてみようよ


君と私ならきっと出来る
これから広がる未来も一緒に歩いていける


にっこり笑ってさ
ほらジャーンプ




またひとつ、消えてゆく
でもそれは僕には必要ないもの


薄っぺらい繋がり
そんな無意味なものはいらないから
消えていく
消していく


そしてまたひとり孤独になる
ちっぽけな自分と一握りの大切なものだけを残して


未だ頭はぼんやりとしている
何も考えずに放り投げた
ひび割れた液晶画面は自分の心のようだった




一緒にいたかったんだよ
ただ貴方の隣にいられるだけで嬉しかったんだよ


気づいてしまったの


貴方なしの幸せなんて有り得ない
あったとしてもそんなの上っ面だけで
本当の幸せなんかじゃない


貴方が去ってしまってから
私の感覚はおかしくなっちゃった
何も感じない何も幸せだと思えない


想うのは貴方のこと
寝ても覚めてもずっとずっと


そんな大それたことじゃなく
ただ隣にいたかったんだよ


それが私にとって
かけがえのない「幸せ」だったなんて言ったら
貴方は帰ってきてくれますか
もう一度笑ってくれますか




アナタだけを見てきました
他の誰よりもずっと


アナタを想う気持ちだけで
ただひたすら頑張りました
涙が零れてしまいそうな時もありました
喜びで飛び上がる時もありました


アナタと出逢って
嬉しいことも悲しいこともたくさんありました


でも そろそろ気付いてくれませんか
私の視線に
私の言動に
私の気持ちに


アナタが好きなんです
アナタしか見えないんです