返詩38



ほんと君ってわかってない


ボクは君の声が聞きたい
ただそれだけなのに


もうちょっと“好き”って気持ち
あとちょっと“傍に居たい”って気持ち


わかってくれたらなあ




ボクには君が必要で
君にはボクが必要で


そんなこと最初からわかってるくせに


なんで素直になれないのかな
ボクたちって


ボクはね
君と一緒に居られるだけで幸せだよ
君もそうだよね
言わなくてもちゃんと伝わってるよ


「居なくてもいい」だなんて嘘言わないでさ
ほら 手繋ごうよ




何も見たくなかった


目を開けたその先には
闇しかないとわかっていたから


暗闇しかない現実
それならばいっそ目を閉じていた方よかった
まだその方が自分を失わずに済むと思ったから


大切なものを手に入れた
だが盲目故に
他の宝物が零れ落ちるのに気付かない



消してしまいたい
僕の過去の過ちを


消えてしまいたい
僕という一人の人間の存在すべて


いくら悔やみ涙を流し地に伏しても
過去は変わらない変えようがない


だから目を閉じて
ただぼんやりと自分が無くなるのをひたすら待つ


自ら手を下さないのは
そんな勇気も持ち合わせていないから


ほらね
だめなやつ




どうして来てくれなかったの
どうして私を置いていったの


邪魔になったのかな
必要無くなったのかな


それでも私は貴方のことが
好きで 好きで好きで 大好きで


信じていた人に裏切られた気持ち
大好きな人に裏切られたこの気持ち
苦しくて悲しくて憎くて


いっそこの手で墜としてしまいたいと


莫迦ね
今こうやって裏切られても
変わらず貴方を想ってしまう私は
きっと愚かで滑稽