返詩49



いつか 消えてしまうのだろうか


あなたを想う気持ちも無くなってしまって
あなたを知らないまま生きていく日が来るのだろうか


すれ違っても気付かない
そんな生活をする日常が待っているのだろうか


あなたを忘れた私は本当に私なのか
それとも私という名の違う人間なのか


わずかな光は私そのものなのかも知れない
消えたらどうなる?
途絶えたらどうなる?




記憶から消し去らないで
私がいなくなっちゃう




傍に居すぎて気がつかなかった


だってあなたの存在は
あたしにとって当たり前のものだったから


昔からずっと一緒に居て
隣で笑っているのはいつもあなただった


こういう気持ちってなんていうのかな


あなたは聞いて笑うかも知れない
でもね それがあたしの本当の気持ちなんだよ


あたしはあなたのことが好き




世の中は私の知らないことだらけ


幸せも不幸せも
周りに溢れているのに気付かない


もう少し肩の力でも抜いて
世界を見れるようになれたらいいのにね
そうしたらきっと見えなかったものが見えてくるはず


それは良いことばかりじゃないかも知れないけれど
知らないで過ごすよりもずっといい
またひとつ 新しいものを得ることが出来ると思うから


世界は知らないことばかり
それでも生きたい、と感じてしまうのは
知を得る面白さを見つけてしまったからかも知れない




楽しい忙しい嬉しい苦しい
様々な毎日がある


最近強く照らしてくる太陽の光は
じりじりと自分を焦がす
乾涸らびた身体を潤すジュースはとても美味しい


ぼう、とした頭で物事を考えると色々な事が溢れ出してくる
嬉しかったな
苦しかったな


たくさんの出来事が
ぼう、と現れ ぼう、と消える




額に浮き出る汗を拭い
扇風機に顔を突き出し叫んでみた

無防備な自分
今は自由だ




私はペガサスです
小さな小さな身体ですが一生懸命生きています


あなたを見つめている時の私の心は真っ新です
嬉しくもあり苦しくもあります
それでもきっと嬉しい方が大きく
私にとってはこの上ない幸せなのでしょう


ボロボロになった翼がどうしたと言うのです
其れとて私には何の問題もありません


大切なのはあなたを想う気持ち


それだけで前へ進める覚悟と自信があります
真っ暗なこの世界を抜け出す勇気もあります


私はペガサスです
愛を胸に生きる小さな小さな生き物なのです