返詩55



自分がわからなくなる


ただ ぼうと立ち尽くして
感情は真っ白のままで


こんなあたしをどうしたらいいというの
もうどうにも出来ないよ


潰れてしまったあたしの顔
原型はどんなものだったかさえも思い出せない


暗闇の中は無ばかりだけど
瞳はもう開かないから 存在しないから


涙の水溜りに溺れて死んでしまおうか




こんな思いをしているのは
私が女の子だからなのかな


毎日適当に愛想笑いして
中途半端に生きて
進歩も何もない日常


____でもそれは本当に私が女の子だから?


“男の子に生まれていたら”
それで本当に変わるのかな


楽しいと思える日々を送れるかどうかは
その人次第なんだよね きっと


もう少し肩の力を抜いて
周りを見渡してみようと思う


今までは気がつかなかった何かが見えるかも知れない




特等席の有効期限はいつですか


ずっと隣に居たいよ
ぽかぽかとするその空間が何よりも安心する


私にとって何よりも特等席なの


出来ることなら
私よりも少し高い位置にある肩に寄り掛かって
ほっぺにキスしてあげたい
愛しいのよ、と伝えたい


どうか有効期限よ 切れないで
切れるというならば
せめて友達の有効期限は永遠のものにして




愛しいと思うのです


あなたの傍にいる時
あなたと同じ時間を過ごしている時


あぁ好きなんだなぁ
そう思うのです


全部が幸せばかりではないけれど
あなたを想う気持ちに嘘はないから
全てを受け入れる覚悟はあるから


愛しいと想うのです
大切なあなたのことを



本当の意味で私を知っていたのは
やっぱり私自身だけであって
それ以上でも以下でもなかった


表面的な部分でしか理解されていない自分


本当は寂しがり屋だとか涙もろいことだとか
そんなこと誰が知り得る?


小さくて でも抱えきれないほどの不安
震える胸に耐えきれなくなっている
気づいていても気づかぬふりをするしかなかった



自分を救える術を私は持っていない
(誰かたすけて)