返詩56



あなたの全てにどきどきするの


もっとあなたと話したいのに
なんだか照れくさくて
ああ 顔も見れないよ


駆け出したばかりの私
心臓が今にも壊れてしまいそうだけど


そんないっぱいいっぱいな私
結構気に入ってる




叶わないと知った恋
それでも叶ってほしいと願った恋


諦めなさいと心に言い聞かせた
理解したつもりだった


なのに
どうしてこんなに苦しいの


だって もう
私はこんなにあなたの事を.....



叶わないと知った恋
初めて人を愛する事を知った恋




私は自分を守るのに精一杯で
臆病な気持ちを抱えたまま
ずっと待っていました


「私はここにいるよ。」と
口を開き 声を発すればいいものを
臆病なばかりに黙っていました


気がつけば
あなたも 光も 見えない


「      」


もう遅かったのでしょう
全て湖の暗闇へと吸い込まれて
声も何も 言葉にならなかったのです


覗き込んだ湖には
歪み揺らめく私がひとり




あなたを忘れたいよ


無意識の内にあなたの一部を探している私
心のどこかでいつもあなたの事を考えている


淡い期待を抱いて
また絶望するの
“もうあなたはいないんだ”って


こんなに想っても届かないのなら意味無いよ
私の気持ちを返して


きもちを持っていかれた私は
まるで氷のような瞳


(冷え切った心はいつ溶けるがくるの)




すごくね 臆病だったんだ


あなたのことを想うだけで
こんなにも胸が締め付けられるのに


どうしてだろうね
上手く言葉には出来なかった


あなたを失うくらいなら
このままでいいと思ってしまったの



涙は溢れ出してしまうけど
見上げた空は前よりも鮮明に
瞳に心に 滲む


あなたを好きになって 良かった
そう笑顔で言える日が来ますように