幸明の徒然旅行記   =上海旅行編=     

初めての中国訪問でした。 今まで縁がありませんでしたが、
    やっと実現できました。 写真でたどる上海旅行記、ご笑覧のほど。

                           

  旅行日程(平成21年7月15日〜18日)

 第1日目(7月15日): 
  中部国際空港から上海へ(JL613)
  七宝鎮〜上海〜夕食(火鍋料理)〜黄浦江遊覧船〜外灘夜景見学
  第2日目(7月16日):
  上海〜無錫〜太湖遊覧〜真珠工場〜泥人形廠〜蘇州〜留園〜
  寒山寺〜絹の刺繍工場〜上海〜夕食(上海料理)
  第3日目(7月17日):
  中国茶試飲〜上海博物館〜豫園〜昼食(緑波楼にて)
  〜新天地(旧フランス租界)〜旧日本租界〜魯迅公園・記念館〜
  多倫路文化人街〜夕食(広東料理)〜上海雑技団見学
  第4日目(7月18日): 
  生糸・絹製品製品工場〜南京路歩行者天国散策〜
  船上レストランにて海鮮料理〜リニアモーターカーにて
  上海空港〜中部空港(JL616)
        


   第1日目(7月15日):

   
中部国際空港から上海へ(JL613便) 9:10発〜上海10:30着

    朝4時半に起きて知多半島道路経由空港へ
    途中民間駐車場に車を預け集合時間7:10には余裕をもって到着。
                              
    JALの機内食(もちろんエコノミークラス)は、ひと頃と思うと意外に
    に改善されていました。
    約2時間の飛行時間、食事してゆっくりす
る間もなく上海着 
  

     
    空港に着くと、待っていてくれたの が「上海万博2010」のイメージ
    ポスター:マスコットキャラクターは、「海宝(Hai Bao)くん」

     
上海万博は、2010年5月1日〜10月31日

     
開催場所は上海の中心、黄浦地区、愛知万博の3.5倍の面積
     
入場予定者は1億人を想定しているとのことです。

     
上海市内はもちろん、周辺地区でもその整備が急ピッチで進められています。

 

  

  

   <七宝老鎮>
  

     
宋の時代から由来する千年古鎮。

    
「鎮」とは都市よりも人口の少ない人口集中区域で、給水、電力供給、
    
下水などの公共インフラや教育、飲食、娯楽、市場などがまとまって
    
集中し、周辺の地域に経済作用を齎す地域をいい、住民の多くは
   農業以外に従事する。              
                          
    七宝鎮には、人々が集まる寺院や広場もあります
     
各種のお店が、高々2m程度の道を挟み、軒をならべ2階が住居と
    なっています。

    お店の中にはたった間口が半間しかないようなお店もあります。
     
通路は、肩を当てながらの人で混んでいました。

     
珍しいところでは、「鴨」や「ザリガニ」が火を通して売られていました。


    この日の上海の温度は37℃、明日からが思いやられる



  
        夕食は火鍋料理

          
日本で言う「しゃぶしゃぶ料理」だが、

          
素材はそれなりの材料だが、タレが舌に合わない。

          
次回チャンスがあれば、「ポン酢」を持参すると良い。



 

  

 

     上海の市内を流れる黄浦江の遊覧船からの夜景:
                             
      
黄浦江をはさんで一方は、浦東地区と呼ばれる近代的
      
高層ビル群、他方は戦前から租界と呼ばれる旧ビルが
      
ライトアップされて、それはそれは美しい。  


            

          遊覧船乗船料は100元(日本円で1,500円)也。


     左の写真4枚は、デジカメ夜景モードで撮るも船が揺れることもあって、
     いずれもピンボケ。 

      
上3枚が高層ビル群、下1枚がフランス租界地区の夜   

      第2日目(7月16日): 

      宿泊ホテルは、広東(Guan Dong)ホテル(☆☆☆☆☆?)
        
出発前に正面より撮影しました。

       人民元=15円

 


 
    無錫市・太湖
                 
    ホテルより約2時間、無錫市に到着。 ご存じ緒方大作の「無錫旅情」
    のあの無錫です。
    無錫の元々の名称は「有錫」で、錫(すず)の産地だったのですが
      
歴代の王が、掘り起こして錫が全く出なくなった時、無錫と改名した
    そうです。

       
♪上海蘇州と 汽車に乗り. 太湖のほとり 無錫の街へ 
                          .船にゆられて 運河を行けば・・・・ ♪
 
        
無錫市は、今では日本企業、シャープ、日立などが進出して
      景気はとてもいいとのこと。...

        
太湖は、琵琶 湖の約3.5倍の大きさで、水深は2m程。
        
淡水の天然 真珠の産地。
                             
      錫山:かつては錫鉱山でしたが、その後は良質な粘土が取れ、
        
泥人形でも産業発展したそうです。450mあった山も
        
削りに削られ今は120mになってしまいました。
                                          
                  
  
                      泥人形(中国の縁起人形) 

 

   

 
 
     蘇州市

     東洋のベニスと称えられた運河の町、街中が運河でつながっています。
     渡辺はま子の歌った「蘇州夜曲」が思い出されます。

     この地は、 政争に敗れた高官が移り住み、文人化していった町でも
      あるそうです。
 
       蓮の葉で飲むお酒の流儀が伝わっている。   
 
    

          
   寒山寺

  張継の有名な詩・・・・「楓橋夜泊」

      月落烏啼霜満天.
      江楓漁火対愁眠.
      姑蘇城外寒山寺.
      夜半鐘声到客船(七言絶句)

    日文読み:
      月落ち烏啼いて霜天に満つ
      江楓漁火愁眠に対す
      姑蘇城外の寒山寺
      夜半の鐘声客船に到る
 




 
現代語訳:
 月は冴えて水の面に映り、烏がないて、
 霜の気配が天に満ちている。
 川岸のかえでの間には、いさり火が点々として、
 旅愁のためにうつらうつらとして眠れない
 私の目にうつる。
 そんな折、姑蘇城外の
 寒山寺から打ち出す夜半を告げる鐘の音が、
 私の乗っている旅の船にまで響いてきたので
 あった。
   
    寒山寺訪問は、今回の旅の目的のひとつでした。             
           
 

    
 江南の名園 「留園」

 石作りが見事! ただ、この石は太湖から
 引き上げられた自然石とのこと。

                                       
  (
注)江南とは、
  揚子江の南に位置する肥沃な地方のこと。
                          
 
                    
今日は一日、古い歴史の中国の旅をしてきました。
            ひとまず上海に帰ります・・・・。

 


 
  
 上海市にもどると、現実の中国が待っていました。 
 槌音高く古い中国が打ち壊され、新たな中国に向けての建設が行われています。
 
車窓からフラッシュをたいた為、ガラスにそれが写ってしまいました。
 
手前に古い民家が壊されています。 
 遠方には上海のシンボル、テレビ塔 「東方明珠タワー」が対照的でした。

 そうそう、中国の人口は13億9,000万人、上海の人口は1,900万人です。

 <中国豆知識>
 
中国の郵便ポストは、緑色。上海の市バスの後方窓ガラスに注目!
  ガラスに*(雪印)があれば、エアコン車です。市内ならどこまで乗っても2元

             
     
  
今日は、相当歩いたので脚がパンパンに張っているため、
    中国式マッサージに・・・・、全身マッサージ=日本円で3,900円也

       マッサージから帰るとNHKニュースで石川遼クンが全英オープンで2アンダーの
       好成績とのこと。上海でもリアルタイムで、NHKニュースが流れていました。
               (マッサージのおかげでかなり楽になりました。明日も頑張らねば・・・。 )

    第3日目(7月17日):

 朝のティータイム:
    中国茶の試飲をかねて・・・。鉄観音茶、一葉茶、ジャスミン茶 etc
     
日本語と商売の上手なお姉さんについ、色々と買わされました。       
        

               


  
 上海博物館
  中国4,000年の歴史にふれる!

  
最近の歴史研究で中国は7,000年の歴史があるとか・・・。
  
同博物館は、4階からなり、中国の三大博物館と言われるそうです。

  
特に歴代貨幣館、絵画館、書法館などは歴史的にも価値の高いものと
  拝察しました。

  
尚、この博物館は無料で開放し、市民の文化度アップに貢献しているものと
  思いました。じっくり見学したかったのに、時間が余りにも足りませんでした

            

             

  

  
 
  江南随一の名園・豫園と周辺の商城
  
  建物は明、清時代のものがそのまま残されている。訪れる人も多く活気に満ちている。

  左下の2枚の写真は・・・(左)江沢民元首席の訪問を記念して建てられた石碑
                 (右)世界のVIPが訪れると言う点心料理の緑波廊

                                   
       
       < 緑波廊の中の様子と今回の昼食メニュー >         

   


  ←
(左)新型インフルエンザの予防ポスター
         中国政府は万博を前に予防体制を強化しています。


   (右)移動中に説明のあった中国共産党上海本部 


       




     話題のスポット: 旧フランス租界時代の古い街並みを
               再現した「新天地」
               若者向けカフェなどあって人気がある。

 

    

     魯迅記念館と魯迅公園

    今回の旅行で楽しみにしていた旧日本租界の近くにある公園と博物館です。
     
魯迅は日本で学生時代を過ごし、帰国してからは医師を目指すものの
     当時の中国では、医療技術が遅れていて学ぶ環境になかったようです。  
     そのため、文筆の方向に身を転じ、多くの小説、評論を残しました。   
     当代きっての文化人でもありました。

     博物館には、幼いころからの魯迅の活動が展示され、とても興味が尽きませんでした。

                      

        魯迅公園の夕方:
       多くの方が太極拳を楽しんでいました。


 
  
   多倫路文化名人街:
       多くの文化人が住んだレトロ調の街並み。左の写真は、その入口。

          
                    名人街の街並みと文化人との交流


  
 
   夕食後のひととき、上海雑技団のショーを楽しみました。

     上海雑技団と言っても、団体としては5団体もあるそうです。 
     今回はそのひとつを観たわけです。 ハラハラドキドキの連続でした。

     たまに失敗することもありましたが、成功するまで行うところは好感がもてました。

      
           


 .

 



   上海万博に来てね!
 
 
  
 第4日目(7月18日):
 

     早いもので上海の旅も今日が最後となりました
     早朝より生糸・絹製品工場を見学。
     どうやら定番のコースのようです。
     続いて上海市内の南京路・歩行者天国を
     約1時間散策して全てのスケジュールが終了しました

          上海と言えばリラの花、花言葉は「思い出」

      ・・・・そして空港に向かうことになります。 
     空港までの距離は30km、
     リニアモーターカーでたったの7分強でした。 
     最高速度は、時速431km。  

     上海発16:50 JL616便にて帰国
    

                            
        = ご覧頂きましてありがとうございました、謝々! = 


 
    <番外編>         = 戦前の上海 =