幸明の徒然旅行記   台湾旅行編


 はじめに!

    今回の台湾への訪問は12年ぶりとなりました。今まで台湾へは仕事が中心の訪問でした。、
    特に、高雄市は初めての海外出張で訪問したところで、その時以来の訪問となりました。
街並はすっかり変わり、かつてのイメージとは重なることはありませんでした。
でも歴史遺産は大切に保存され昔の面影を残していました。
 以下に最近の台湾の姿を写真とともに紹介したいと思います。
  どうぞご笑覧のほど。
            

 
   旅行日程(平成23年7月4日~8日)

   第1日目(7/4):
      中部空港より、空路台北へ(BR2127)
      桃園に移し、台湾新幹線にて高雄へ
      高雄寿山公園見学後夕食(海鮮料理)

   第2日目(7/5):
      高雄市内・蓮池潭見学後、台南へ
      赤嵌楼・延平郡王祠を見学後日月潭へ

    文武廟・湖畔散策後台中へ 夕食は客家料理

   
   第3日目(7/6):
      台中市内、宝覚寺見学その後九份へ
    九份散策後台北市内へ
    中正記念堂、夕食は台湾料理

  第4日目(7/7):
    台北市内観光。故宮博物院、忠烈祠、龍山寺、
    夕食は老舗の「鼎泰豊」にて飲茶料理
 
  第5日目(7/8):   
  
      早朝ホテル出発空港へ  
    台北より空路帰国~中部空港へ
(BR2128
)


           <台湾全図>
    
  面積:35.950k㎡  人口2,300万人

             
  

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 第1日目(7月4日):
 
 中部空港からエバー航空、BR2127により空路台北へ

 エバー航空は今年で創立20周年にて機内の印刷物など
 充実していました。機内食もエコノミーながら、かなり充実。
 フライトアテンダントも親切、感じが良かったです。
    
(写真の案内表示はNHとの共同運航のための表示です。)

 

 
 台湾新幹線の桃園駅のコンコースと新幹線車両:
 桃園駅は、国際空港に近く交通の要になっています。
 駅舎は整然と整備され清潔そのもの。  
 台湾新幹線はハード&ソフトとも日本の新幹線の技術を
 導入しているので、安全には絶対の自信を持っている
 とのことです。

 高雄まで~車窓から田園風景を楽しみながら快適な
 列車の旅でした。

 

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 高雄の高台にある寿山公園内の忠烈祠とそこからの夜景。
 高雄はかつての日本の軍港があった港町です。
 海からの風が頬に当たり心地良かったことです。
  
 寿山公園は、市内を流れる「愛河」とともに高雄の若者の
 デートスポットになっていて、その夜も若い人たちが思い
 思いに散策 していました。
      


  

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 第2日目(7月5日):
 
 ホテルから見た高雄市内のメーンストリート。
 早朝だったため、人通りは少なく、お年寄り夫婦の散歩にも
 出会いました。建物は至って古く、大地震が心配です。

 かつて一緒に仕事をした方に電話しましたが、通じませんで
 した。 なにせ、30年以上も前の電番号では・・・・。


     ・・・・今日も暑くなりそうです。


  
 
 今日からはバス旅行が始まります。でも、バスは近代的で
 座席もゆったりして快適な旅になりそうです。

 さっそく、バスの車窓越しに一枚。朝の「愛河」とその脇を
 走るスクーター。台湾のメーンの交通手段はスクーター。
 軽四自動車も生産はされていますが、余り人気はないよう
 です。 
 
庶民の足は、風を切ってスクーターが主流!



 今日の最初の訪問は、蓮池。高雄市郊外にある人口湖。
 「
潭」とは湖のことです幾重にも曲がったコンクリートの
 橋を伝って、二つの塔に近づきます。

 大きな龍と虎が、口を開けて待っていました。
 実は、この塔の入り口は龍の口からで、出口は虎の口と
 なっていました。逆に進んでは縁起が悪いとされています。

 道路を挟んで由緒ある寺院が・・・、どうやら南方系の寺院の
 ようでした。寺院の屋根に龍の彫刻があることでその判別を
 するようです。
 その門前に、果物屋さんが立ち並び、マンゴー、バナナ、
 ライチーなど、日本では考えられない値段で売っていました。
 早速、マンゴーを果汁100%のジュースにしてもらいました。

 台湾第ニの都市、高雄ともこれでお別れです。35年ぶりの
 訪問でしたが、新旧が見事に融合した、とてもいい街に成長
 していました。
        

  

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 台南着。台南は台湾の京都と言われる古い町です。
 訪れたのは、「赤嵌楼・延平郡王祠」です。
 1600年代、台湾は、オランダ人の統治下にありました。
 
 日本人を母に持つ鄭成功は、大陸にあって明の知遇を
 得ましたが、新興勢力の清に追われ、台湾に活路を見出し
 ます。 
 台湾に渡った鄭成功はオランダ軍と戦い、これを駆逐します。
 写真(上)は、当時のオランダ軍による台湾統治の拠点、
 赤嵌楼です。 敷地内には、オランダ軍が鄭成功に、敬意を
 表する場面の銅像があります。

 又、敷地内には延平郡王祠があり、台湾を漢民族の土地と
 した鄭成功の功績をたたえ、鄭成功が1662年に死去した
 その年に、民衆によって廟が建てられ、鄭成功が祀られる
 ことになりました。

 日本の統治下には、鄭成功に日本人の血が混じっている
 ことを理由に「開山神社」と名付けられたようですが、
 戦後は中華民国政府により新しく、現在の建物に建て替え
 られたとのことです。  
       

   

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  ・・・・そして日月潭へ

 日月
潭:

 台湾最大の天然湖です。日本の芦の湖と比較されることが
 多いとのこと。湖の周辺には高級ホテルが立ち並び、台湾の
 一級リゾート地になっています。

 湖を見下ろす高台に「文武廟」があります。かなり長く・高い
 階段に苦労しましたが、廟の中は、それそれは荘厳で、
 さらに寺院の裏手まで上ると絶景が待っていました。

 35年前にも訪れましたが、当時は砂利道で、自然そのもの
 だったのですが・・・・、開発がこんなにも進むとは。

 夕方が近かったのですが、まだ陽射しが強く、散策どころ
 ではありませんでした。 ここで一泊するといいのですが、
 台中市に向かうことなりました。
 
      

  

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 第3日目(7月6日)

 台中市は台湾第3位の商業都市。近年発展が著しく、市内
 のあちらこちらで地下鉄工事が進んでいます。

 宝覚寺:
 ご存じ台中名物、巨大布袋さんの寺院です。高さは30米、
 並みの大きさではありません。
 大理石で作られたミニチュアがありました。
 ガイドさんのよれば、頭に触れれば、頭が良くなる、
 お腹をさすれば金持ちになれるとのこと。
 早速やってみましたが、両方とも遅きに失したようです。

    

 寺院内には日本人墓地もあり、当日は日台友好の文字を
 したためたお供えがしてありました。 
    

 

 
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 九份は、台北の郊外にあり、かつてのゴールドラッシュ・金鉱
 の町です。


 全体が坂の街で、階段をY軸とするなら、階段の途中にX軸  
 とも言うべき平坦な道もあります。



 この街は映画のロケにもよく使われるそうで、韓流映画では
 「オンエアー」のロケ地になったそうです。そうそう、日本映画
 では、宮崎駿監督のアニメ、「千と千尋の神隠し」の原作の
 アイデアが生まれたところとしても有名です。


 この数百段を昇り詰めると、その上にはなんと小学校が
 ありました。その時は夏休みで、校門は閉まっていましたが、
 子どもたちは毎日、この階段を上り下り、たいへんですね。


 
周辺のお店も、旧金鉱町に相応しく、「八番抗」と言う
 コーヒーショップなど、なかなか味わい深い、雰囲気の
 ある町でした。 

 
  
        

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  さて、いよいよ首都、台北に着きました。(以降旅程が変更)

 まずは忠烈祠、日本の「靖国神社」ともいうべきところ
 でしょうか。
 豪壮な中国宮殿様式の霊廟で、辛亥革命や戦争で犠牲に
 なった数十万人の将兵が祀られています。

 そして、衛兵に常に護衛されています。その衛兵は時間毎に
 交代式が行なわれますが、これは必見です。
 

 
  
        
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 そして、次は中正紀念堂です。蒋介石総統をいつまでも
 偲ぶために建てられた瑠璃色の屋根と大理石の中国式
 巨大建築物。
 同じ敷地内には音楽堂や劇場などもあります。
 内部は、蒋介石総統の座像や思い出の写真や物品が
 展示されています。蒋氏は戦後は日本との友好を保ち、
 経済的にも日本との関係を深めました。


 
      

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 台湾の夜市:
 台北の宿泊ホテルの周辺を少し散策すると、 
 左の屋台風の夜市に出くわしました。老若男女が色々な
 食材で胃袋を満たしていました。かなりエネルギッシュな
 雰囲気です。

 台湾では、台北ばかりでなく、どこの都市でも見かける 
 風景だそうです。

 因みに写真にコンビニが写っていますが、これはファミリ
 ーマート(全家マート)ですが、新旧混在、程よく調和して
 います。

 
      

  

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  第4日目(7月7日)

 台北2日目を迎えました。台湾旅行で絶対に外すことの
 出来ない故宮博物院です。

 今までに何度となく訪れましたが、その都度新しい発見が
 あります。内部は、写真撮影禁止ですので、宝物が紹介
 出来なくて残念です。

 文芸春秋(9月号)に、二つの故宮博物院という記事が出て
 いました。
 もうひとつは、北京の紫禁城にある故宮博物院です。
 宝物の所蔵は、北京が180万点、台北が68万点と
 言いますが、その価値は台北がダントツに貴重だそうです。
 もっとも、北京は宝物を入れている器、紫禁城そのものが
 価値ある宝物と言えます。

 
 左の写真は、蒋総統の博愛の像と記念に購入した展示品
 を模した翡翠?製のケータイストラップ。
 
           
          
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  <龍山寺>
 1738年建立の台北市最古の寺院。仏教と道教の寺廟。
 日本の浅草寺に例えられる、とガイドさんの説明。
 そういえば煙を被ると無病息災だとか・・・。
 お供え物が貧しい人のために外のテーブルに置かれ、
 欲しければ、自由に持ち帰ってもいいそうです。
 昔からの風習だそうです。




  
  こうして、台湾最後の夜となりました。最後の夜は
 オプショナル。夕食は、現在台北でもっとも人気のある
 飲茶(小籠包/シアオロンパオが有名)のお店、
 
「鼎泰豊」です。  
 日本のテレビでも紹介され、連日予約がとれないほどの
 盛況とのことです。


    



 夕食の後は、台北101展望台からの台北の夜景観賞です。
 地上101階、地下5階、高さ509mは、2008年の建築
 当時は、世界最高のビルでしたが、その後ドバイや東京
 のスカイツリーに追い越されました。

 展望台へのエレベーターは、時速60kmで37秒で到達
 します。台湾に限らず、先進アジア諸国の底力を見せつけ
 られた感じがしました。


 


  第5日目(7月8日)
 
 
この台湾の旅も大詰めを迎えました。今日は早朝から
 帰国の準備です。8:00のフライトには、ホテルを5時半に 
 出発です。
 眠い目をこすりながら空港へ。途中、蒋介石総統の奥さん
 (宋美齢)が建設したという
円山大飯店ともお別れです。

    
台北発BR2128にて帰国の途に・・・。

  以上 ご覧頂きましてありがとうございました。謝々

   
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