お酒情報


第3話 焼酎「神の河」

 第1話で、名前が判らなかった焼酎があったのですが、やっと判りました。 薩摩酒造の「神の河(かんのこ)」(本格焼酎。容量720ml。アルコール度25%。原材料/麦、麦こうじ)でした。
 妹によると、かなり人気が有るようで、店頭に出てもすぐ売りきれてしまうそうです。私も買いに行ったら3軒目で(そのうち1軒は定休日でしたが)見つかりました。値段は、酒ディスカウント店で、1,000円ちょっとで買えます。
 飲んでみたら、他のものよりさらにくさみがなく、おいしく飲めました。健康にもいいですから(といっても飲みすぎはいけませんが)1度飲んでみてください。(カウンターギャルからいただいた黒糖焼酎「里の曙」もおいしく頂いております。)
    


         
<麦焼酎>
 厳選した原料と独特の風味が引き立つ本格焼酎の人気が高まっている。焼酎には乙種、甲種、混和の3種類があり、本格焼酎とは単式蒸留機を用いるアルコール度数45度以下の乙種を指す。米、いも、そばなど原料は多彩だが、飲みやすさなどから幅広く支持されているのが麦焼酎。特に貯蔵、熟成に一工夫したタイプが人気を集めている。

 三和酒類(大分県宇佐市)の麦焼酎「いいちこ」は、大麦と大麦こうじだけを使用した、くせのないさわやかな飲み口が幅広い年代に好まれている。全部で13アイテムあり、99年の販売数量は合計で約75,000キロリットル。
 売れ筋は92年発売の「いいちこスーパー」(アルコール度数25度、750ml、希望小売価格1253円)。従来の焼酎のイメージを超えた味とスタイルが売り物で、洗練されたデザインの青いボトルも印象的だ。


 重厚な香りとまろやかな味わいは、樫樽やシェリー樽で貯蔵した原酒をブレンドすることにより実現した。「焼酎本来の味にこだわる本物志向の人に愛飲されている」という。
 薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)の「神の河」は88年、関東地区で販売を開始し、消費者の口コミで人気が広がった。今でも根強い人気を誇る。飲みやすさだけを追求したタイプの麦焼酎とは一線を画す。麦ならではの風味を生かした、深みのあるまろやかな味わいと芳醇な香りに特徴がある。
 この風味は厳選した麦を使って蒸留した原酒を樫樽で3年以上貯蔵することによって実現した。樫樽の中で熟成するため、色は薄い琥珀色。ロックや水割りで飲むと、原酒の持つうまさが引き立つ。主な購買層は「チューハイを卒業した30代後半から50台の熟年層」という。
 宝酒造(京都市)は昨年9月、人気ブランド「よかいち」に「よかいち<麦>樽熟成」720ml、980円)を追加投入した。従来の麦焼酎が持つすっきりした味と香りはそのままに、樽熟成することによってまろやかかな口当たりに仕上げた。今年3月までの販売目標は15,000ケース(約130キロリットル)。
 「よかいち」は米焼酎と麦焼酎合わせて全16アイテムがそろう。この5年間で全体の販売量は約1,8倍に膨らんだ。すっきりしたクセのない味わいは、原料を熱風で温め、いい風味だけを引き立たせて仕込む独自の「焙炒(ばいしょう)仕込み」製法による。
 協和発酵の「かのか」(25度、紙パック1,800ml、近畿以東は1432円、中国・四国・九州は1413円など)は、厳選した大麦原料の甲種、乙種の原酒5種類をブレンドした混和焼酎。飲み口の軽さと柔らかさ、ほのかな香りが特徴だ。本格焼酎とは異なるが、甲種、乙種にkpだわらない新しい味と香りが支持され、99年の販売量は「かのか」ブランド全体で前年比22%増の5,600klに達した。今年1月には中国・四国・九州地区で2、7gのペットボトル(2039円)を発売した。(日経流通新聞2月26日付記事より)