お酒情報


第6話 

幻の焼酎「人夢可酒」

     

 その芳醇な香りと旨みによって、焼酎ファンの間で爆発的人気を博しているのが、松の露酒造(宮崎県日南市)の「人夢可酒(ひとむかし)」だ。いまや高級店では、「ヘネシー、響、人夢可酒」がボトルケープ御三家と言われるほどのブランドとなっている。実際に飲んでみると、ほんとうに芳醇なウイスキーと言う感じで、「神の河」などの他の麦焼酎が物足りないくらいにマイルドに感じます。飲み方としては、ストレートかロックで味わうのがよいでしょう。
 その製法は、単なる麦焼酎とは一線を画している。永い年月静かに眠らせた個性の違う熟成原酒をブレンドした『人夢可酒』の基本原酒に、独自製法熟成原酒で『濾過や色合いの微調整』をおこない、ごく微量の『当家秘伝・唐芋原酒』で風味を整え、さらに熟成させる。この原酒を一滴の水も加えずアルコール度数40度に調整後、瓶詰の後しばらくの間安定させ, 1本1本手作業で紙巻きや瓶化粧、ラベル貼りを施して、古くて新しい「人夢可酒」が誕生する。

              


 その販売は、関連会社のミキヤを通じ、酒販店組織『九州一瓶会』、『一瓶会』加盟店に限定されている。その少量生産と限定店での販売方式から、かなりのプレミア販売がされているケースもあるようだが、加盟店を利用すれば、少し待たされることもあるかもしれないが、正規売価3900円で購入することができる。愛知県では、「酒泉洞・堀一商店」で販売している。1度味わってみてはどうでしょうか。