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第17話 映画「オーシャンズ11」

   

 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ビット、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシア、マッド・ディモンと、5大スターの今後も2度とない顔合わせということで、いやがうえにも期待は高まります。
 見終わってみると、全編クールで、スピーディーに物語が展開し、最後にうならせる様などんでん返しが用意されていて、見飽きませんでした。スケールが違いますが、いろいろ仕掛けが用意されているところが、どこかロバート・レッドフォード、ポール・ニュ−マン出演の「スティング」を連想させます。
 見に行った日がレディース・ディということで女性客でいっぱいでしたが、映画のほうは女性向とは言いがたく、一緒に行った妻も少し退屈していました。また、ジュリア・ロバーツの役は、二人の男が彼女を取り合うという設定ですが、少しイメージが違う感じがしました。ホテル王役のアンディ・ガルシアも最近よくでていて顔なじみのせいか役不足です。しかし、それらを補ってあまりある、久しぶりに期待どおりの見応えある映画でした。
 ほんとうに映画っていいものですね。

      

 保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が刑務所暮らしの4年間に練りに練った犯罪は、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って1億5000万ドルの現金を盗み出すというとてつもない計画。金庫に眠る現金の持ち主は、ラスベガス一冷酷非情なホテル王ベネディクト(アンディ・ガルシア)。彼はオーシャンの離婚寸前の妻テス(ジュリア・ロバーツ)の現在の恋人でもあった。
 このプランを実行に移すために、オーシャンがまず話を持ちかけたのは、旧友のラスティー(ブラッド・ピット)。今は、いかさまトランプ師などに落ちぶれているが、誰よりも頭の回転が速く、他人の裏をかく天才。しかも万事に細かい。大胆すぎるこの計画を完遂するには不可欠な人材だった。 そして2人は、全米に散らばるマニアックなプロフェッショナルたちをスカウトして回る。
 スリの名人ライナス(マット・デイモン)、爆破の達人バシャ−(ドン・チードル)を始め、配線のプロ、車両のプロ、ラジコン・マニア、カード・ディーラー、サーカス団員……。 全員の力が結集してこそ、精妙にして複雑、世間の度肝を抜く壮大な計画が実現できるのだ。 あらゆる場所に設置された監視カメラ、12時間ごとに変わる暗証番号、張りめぐらされた感知センサー。難攻不落の地下要塞にも似た金庫の大攻略作戦が始まった! カジノ内部を徹底的に偵察し、金庫の監視システムを乗っ取り、さらにはラスベガス中を停電にする。
 −−−しかしそれは、驚愕の犯罪計画のほんの手始めにすぎなかった……。