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第18話 映画「スパイダーマン」

   

 世界中のファンから熱望されながら、映画化は不可能といわれていた、最後のアメリカン・コミックヒーロー「スパイダーマン」の登場である。

 原作は、ニューヨークにある、アメリカを代表する、スーパーヒーロー・コミックの出版社、マーヴル・コミックのシンボルといっていいキャラクターで、1962年に初登場以来、「Xメン」と並んで群を抜いた人気を保っている。その特徴は、ヒーローでありながら、精神分析医にかかったりするような極めて人間的な面が描かれている点である。この映画は、そのような原作の設定を、忠実に再現している。だから、ただの劇画的アクション映画と一味違う、見応えのある人間ドラマに仕上がっている。一緒にいった妻も、見る前は私のお付き合いで、それほど期待していなかったようだが、見終わった感想は、久しぶりに面白かった、満足したということです。

 主人公の「スパイダーマン」ことピーター・パーカー役は、私にとって「サイダーハウス・ルール」で顔なじみの若手演技派トビー・マグワイヤー。対する悪役「グリーン・ゴブリン」ことノーマン・オズボーン役に、「プラトーン」のエリアス軍曹を演じたウィレム・デフォーが脇を固めている。これは、何度も見てみたいお勧めの1本です。

<スタッフ>
監督/サム・ライミ
製作/ローラ・ジスキン、イアン・ブライス
脚本/デビット・コープ
原作/マーヴァルコミックブック
スタン・リー、スティーブ・ディック
<キャスト>
スパイダーマン/トビー・マグワイア
グリーン・ゴブリン/ウィレム・デフォー
メリー・ジェーン・ワトソン/キルスティン・ダンスト
ハリー・オズボーン/ジェームズ・フランコ