★ホテルクワイエットさんのシャンパンディナーレポート 2004.11★


 王朝のワインディナーのことを書いていて、以前書かなかったシャンパンディナーを思い出して、
書いています。

昨年11月10日
パークハイアット10周年記念のニコラフィアットシャンパンディナー(@ジランドール)へ参りました。

シェフの米田さんがニコラフィアットのビンテージに合わせて、料理をあわせてくれました。

ニコラフィアットからは、ワイナリーから直接説明にいらしていただき、食事の随所でご説明頂きました。
幸い、非常によい席をいただきまして、いろいろと話を聞くことができました。

北海道産タラバ蟹のジュレ レジーナキャビア添え
Grand Cru Cramant 1996(シャルドネ100%)

最初から飛ばしていました。非常に香ばしいシャンパンが口の中に広がりました。

ドンブ産グルヌイユとムースロン茸のフイユテ
Grand Cru Cramant 1996(シャルドネ100%)

グルヌイユというのは、カエルです。
カエルとキノコとパイという感じですが、
これもカエルとは思えず、「鶏肉?」という感じでした。
とてもあっさりしていて、シャンパンによくあいました。

高原野菜のエテュベと明石鯛の軽い香草マリネ
プロバンス産エキストラヴァージンオリーブの香り
Cuvee Speciale, Brut Premier Cru 1994
(シャルドネ40%、ピノノワール40%、ピノ・ムニエ20%)
とてもフルーティなシャンパンでした。
ニコラフィアットのシャンパンは、あまり炭酸がきつくないので、何杯でも飲めるというのがいいところです。

野菜と鯛のマリネは、ちょうどシャンパンの果実の香りとのマリアージュが素晴らしい一品でした。

駿河産赤座海老とブレス鶏のアンサンブル
ベリゴールトリュフとの競演
Grand Cru Ay 1996(ピノノワール100%)

非常に力強いシャンパンでした。
スパイシーで、トリュフの香りがするこのシャンパンと、お料理のトリュフがうまくマッチし、また、
海老と鶏のアンサンブルはまさにファーストコースにふさわしい一品でした。

洋梨のグラニテにシャンパンを注いで
Brut Premier Cru Reserve Prticluiere NV
(ピノノワール40%、ピノムニエ40%、シャルドネ20%)

ノンヴィンですが、多分そのまま飲んでも洋梨の香りがするおいしいシャンパンのようです。
それを、洋梨のグラニテに注いでいただくとは、
なんとも贅沢な一品なのでしょう。
口直しとしては、いままで食べたなかで、もっとも鮮烈な印象を持ちました。

パルマ産豚リブロースのグリルとフロマージュブラン
富良野産
ジャガイモのエクラゼ
Brut Premier Cru 1994
(ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%)
先ほど飲んだノンヴィンの、ヴィンテージものです。
しかも、1994年のヴィンテージというのは、そもそもほとんどありません。
ニコラフィアットはこの年はあまり出来がよくなかったので、ヴィンテージにできるものが
少なかったといいます。
しかし、どうしても10周年のため、1994年のヴィンテージがほしいとパークハイアット側から
要求され、泣く泣く数少ないヴィンテージを持ってきてくださったようです。

そのためか、非常にマイルドで、甘みとコクのあるすばらしいシャンパンでした。

パルマ産豚リブロースの脂がまったく気にならないほどの濃厚なシャンパン。
非常に満足のいくメインディッシュでした。

イヴォアショコラのフイヤンティーヌと柿のムース ミントアイスクリーム添え
Cuvee Palmes d'Or Rose 1996

ニコラフィアットでもっとも有名な、
パルムドールのロゼ96年ヴィンテージ。

ピノノワール100%のこのシャンパンは、
ドンペリのロゼヴィンテージよりも、
芳醇で、滑らか。
決してデザートの甘みに負けない素晴らしいシャンパンでした。

というわけで、とても満足したこのシャンパンディナーでしたが、一人いくらだったか忘れました。
多分2万円(別々)だったかと思います。

このお料理、またすべてのシャンパンの説明をしてもらって、これだけ飲みに飲ませてもらったら、
十分納得できるご料金でした。

またこういう機会があれば、是非参加したいと思っています。

というわけで、当時はまだこんな長々とした文章を載せてよいか不明だったので、載せていなかった
シャンパンディナー体験記、投稿させていただきました。
(誰か参加された方がご覧になったら、突っ込みが入るかもしれませんが、主観でございますので、
ご了承ください)


    (2005.3に掲示板に投稿していただいたものを転載いたしました)