★ホテルクワイエットさんのイタリア旅行レポート(その2) 2004.12〜2005.1★


 アーゾロまでは、ユーロスターと普通電車を乗り継ぎで3時間ほどです。
2等と1等で6ユーロしか違わないので、(17ユーロと23ユーロ)1等にしました。
1等は、リクライニングが自動なのと、飲み物とスナックがついてくるのが違います。
あとは空いているっていうのがメリットですね。

 日記をつけたり、本を読みながら移動です。
ESは席によっては、コンセントがついてますから、バッテリー切れがなく、安心です。
とても天気のよい日が続いています。
左手には、アルプスが見えていました。しかし、さすがに冬のヨーロッパは日が落ちるのが早い。
17時にヴィンツェンツァに着いたときは、もうかなり暗く、乗り換えてカステルフランコに着いたらもう
真っ暗でした。
そこからタクシーで移動です。
32ユーロほどかかってホテルヴィラチプリアーニに到着。
途中から歩かなければいけないと覚悟していたのですが、タクシーで目の前まで移動できました。
運ちゃんにおつりのうち、5ユーロをチップで渡したら、喜んで荷物を運んでくれました。

 お部屋はジュニアスイート(と書いてあります)のようですが、40平米ほどの小さいお部屋です。
(まあ、前の日が大きすぎたのです)こんなところにもネットがあります。Wifiでした。
1日15ユーロですが、5時間で5ユーロというのを選び、夜とか暇なときに繋げてます。

 到着後、とりあえず街をあるいてみます。
もともとの情報通り、15分もすれば一周できてしまうんですね。
でも、とっても素敵な街です。
城壁が張り巡らされ、またこの景色はイタリアのなかでも最もよいと言われるほど素晴らしい景色に囲まれ
(いま、部屋からも素晴らしい景色が見え)ています。
ロッカという城壁の一番高いところまでは少し時間がかかりそうだったので、明日行くことにし、ホテルに戻って
ディナーをとることにしました。

 ヴェネツィア地方の名物である、くも蟹のサラダ、フィットチーネのおばけ(名前忘れました)、ラグー(ひき肉)
ソースを頂きました。味は中の下くらい。
あまり明日のディナーも期待できませんが、まあ日本のほとんどのイタリアンよりは美味しいです。
ワインをボトルで注文して、翌日以降に飲むと伝えておきました。

 食事後、またもやスパニッシュブランデーを頂きます。
今日買ったやつがあったので、それを頂いてみました。まあまあ美味しいですね。

 さて、思いのほか疲れていたのか、0時を回らずに寝たにも関わらず、起きたのは11時。かなり日が
高くなってから街へ繰り出しました。
昨日いかなかったロッカへ行ってみましたが、残念ながら開いていませんでした。
明日も明後日もやっていないということなので、結局今回は入れないってことですね。残念です。
ホテルに戻って、昼食の相談です。

 コンシェルジュはいませんが、とりあえずフロントの女性と相談します。
今日はやっていないところが多いですよねー。といわれつつ、彼女のお勧めのところへ電話してもらった。
案の定、「今日明日はお休みだそうです」とのこと。残念。
代わりのところは、 Al Due Archiというレストランです。
カルパッチョとニョッキを頂きました。
スプマンテとワインを飲んで23ユーロでした。味は中の下。
ホテルのレストランと同じくらいの感じです。
ホテルに戻って、寒くなるまでお庭で読書をしていました。
15時半くらいに、そろそろ日本のカウントダウンでは?と思い、ネットに繋げ、オンラインの人に挨拶まわり
をしておきました。

 日本のカウントダウンは終了し、しばらくするとガラディナーの時間に。
20時からというので20時に降りましたが、イタリアでは時間通りには行ってはいけないのですね!
まだまだ準備中のようでした。
ジャケットは着ていましたが、周りはみなタキシードやスーツ(お子様までスーツ)なので、「ああ、スーツを
持ってくればよかったなぁ」とちょっと後悔。
でもスーツケースで移動は大変なので仕方ありません。

 20時半ころからスタートしたガラディナーです。
アペリティフは多分ブラッドオレンジを使ったミモザ。アミューズで、フォアグラのスフレのタルト。
前菜は、くも蟹のサラダ(こんどはくも蟹だけではなく、ちゃんと野菜もありました)。
第一皿は、トリュフで香り付けしてあるかぼちゃのラビオリです。
第二皿は、平目とアーティチョーク
ここで、グラニテということで、レモン(というか、オレンジ?)のシャーベット。
肉は、ロッシーニ風の七面鳥のステーキ。
デザートは・・・忘れました。
ワインは、飲み放題で白ワインと赤ワイン、デザートワインまで出てきました。
ワイン付きで125ユーロでした。

 で、カウントダウン15分くらいまえから、スタッフがざわつきだしました。
シャンパンの注文にまわってきて、(シャンパンは別料金です)
カフェマキャートをさきに頂きました。

 僕は斜め向かいのグループが、間髪要れずに「ドンペリ」と言っているのを聞いて、うー、お仲間に
加えてーって思いましたが、まあせっかくなので、自分で モエエシャンドンのハーフボトルを
頼みました(30ユーロ)

30分くらいまえから、アーゾロの丘からヴェネトの平野を見下ろすと花火がちょっとずつあがっています。
これは、予行演習といった感じでした。
ピピピーっとだれかの時計がなると、みな一斉にシャンパンをあけ、周りの人間と「Buon anno!」と握手、
ハグし始めます。
カップルは、30秒くらいキスしていますが、それはほっておいて、いろんな人と握手し続けます。

 花火も本格的に始まり、各地(本当に各地です)で、一斉に花火があがっていきます。
おそらく100キロ圏が見渡せますから、数十ではきかない場所から 花火を上げているのでしょう。

 しばらく花火を見入っていましたが、飽きてきた頃、斜向かいのドンペリ組が、一人で飲んでいる僕を
見かねてか、アジア人が珍しいのか、一緒に飲もうといってきました。
「どっからきたん?」「日本です」「おおー、ジャポーネーゼ」「東京です」
てな感じで、盛り上がりました。
一人だけ英語を少ししゃべれる人がいて、彼は5年か6年ぶりに使うという英語で一生懸命話しかけて
きました。
知っている日本人の名前を挙げていましたが、佐藤琢磨だったり、片山右京だったり、F1ドライバーの
名前や、僕が知らないバイクレーサーの名前を挙げていました。
また、日本人は金持ちだ、と言っていました。が、あきらかに、なりは、僕のほうがみすぼらしい。
今度ガラディナーに出るときは、ちゃんとスーツで出たいものです。
で、彼らの友達という夫婦も合流し、1時半くらいまでしゃべっていました。
彼は、酒を飲みながらも、車で帰るというので、そのくらいでお開きとなりました。
そうそう、例のドンペリにありつくことは成功しました。
僕の安モエシャンは半分くらい提供しましたが(笑

というわけで、ガラディナーは終了。
彼らは家路につき、僕は部屋で床につきました。


さて、あけて元旦です。

7時半頃起きて、初日の出を拝むことに成功しました。
周りはみな寝静まっているか、もしくはロッカまで登っていったのでしょうか。

とても気持ちのよい朝でした。

午前中は、本を読んで過ごし、お昼は正月なので、少しフォーマルなところへ頂きました。

HOSTERIA CA'DERTON http://www.caderton.com/
で頂きました。

プレセッコ(地元のスプマンテ)は無料で1杯頂きました。
アミューズはジャガイモをすった感じのやつでした。暖かいアミューズです。
そして一皿目は、Sopa coada (zuppa di antica tradizione trevigiana con piccioni e pane raffermo)
Pigeon and bread soup
まずはこれ。トレヴィソの伝統的なスープということで、頼みました。ブレッドスープですから、
オニオングラタンスープの、パンだけ+ちょっとスープみたいな感じです。

二皿目は、イカ墨とタコのタリアッテッレです。
なかなか美味しく、中の上くらいでしょうか。

ワインを2杯頂いて、45ユーロ。ちょっと高めの昼食となりました。

ホテルに戻って、お庭でまた読書と新年の抱負を考えました。
ようやく抱負が仕上がった頃、お庭でランチをしている家族が日本人と気づき声をかけました。
ミラノのエノテカ以来二日ぶりくらいに合う日本人、日本語もたどたどしくなりがちです(そんなことはないか)。

彼らは、スキー場から昨日移動してきたと言っていました。ガラディナーは残念ながら不参加だったようです。

夕方はホテルのスパでドライサウナ、ミスとサウナ&アロマでゆっくりしてきました。

明日の朝、マッサージを受けてからヴェネツィアへ移動します。



  (2005.1に掲示板に投稿していただいたものを転載いたしました)