◆◆ 明治村旅行記(食事編のみ) 2002.9.28 ◆◆               

急に明治村に行きたくなった.
家から車で40分くらいなのであるが,あまりにも近いので余計に行かないのだ.
3年ぶりくらいだろうか...前に行ったのは夫のいとこの結婚式だ.
村内の教会で結婚式を挙げることができるのだ.

今回も2組挙式していた.披露宴は村内にある帝国ホテルでできるらしい.
この建物は個人的に一番好きである.教会から帝国ホテルへは馬車で移動するのであるが,
とても良い雰囲気である.もう一回結婚式ができるのであれば(!?)ここがいいかもー.

今日は小雨が降っていたので土曜日にもかかわらず,
とても人が少なくゆったりした気分で回ることができた.
食事関係が充実していたので,それについて書くことにする.

 

 

◆大井牛肉店(牛鍋屋)◆                               

神戸に岸田伊之助が明治20年頃牛肉販売と牛鍋の店として建てたのが,
大井牛肉店である.
神戸の商店にふさわしく正面を華やかに飾った洋風の建物であるが,
日本古来の技法も用いられている.
この2階の座敷で文明開化を象徴する牛鍋を食べることができるのだ.
前々からここのお店は行きたかったのであるが,4000円〜と高いのである.
そして,結局諦めて他のお店にいくパターンが続いていたのであるが,
今回,思い切って入ってみることにした.

 

靴を脱いで,急な階段を登るとお店があるが,それほど広くないスペースで
アットホームな雰囲気だ.天気が良くなかったので,お客もそれほどおらず予約の必要はなかった.

ちゃぶ台のような机の真ん中がくりぬかれて炭が入れられるようになっている.
メニューは松5000円,竹4000円.どちらも品数は同じなので,値段の差はお肉の質によるものらしい.
せっかくなので,奮発して松にした.
いつもはお酒を頼むのであるが,夫は前日,たくさんお酒を飲んだので,お酒はなしである
(車で出掛ける時は,夫のみが飲んで私が運転というパターンが多い...).
 鉄鍋が炭の上にかけられて,早速,お店の人が牛鍋(いわゆるすきやき)を作ってくれる.
昔は牛脂を使わず,砂糖を鍋に入れ,お肉を炒めたそうである.
お肉(150g)が無茶苦茶大きくっておいしそう...
その後,野菜(三つ葉,細く切ったネギ,たけのこ),焼き豆腐,こんにゃく,ふを入れて
特製のたれを加えてできあがり.
ご飯,漬物も出る.お肉に砂糖の味がしみていて,大変美味しい!
あまりにも美味しいので,すぐにお肉が無くなってしまった.
でももうお肉でお腹が一杯...夫はギブアップしてしまったので,私が野菜類を食べる.
細く切ったネギが大量にあったのであるが,これがとっても合う.
家ですき焼きを作る時にも試してみようかなー.
食後には名物の「馬車道アイス」が出た.抹茶味で素朴な味がして美味しかった.
ちょっと贅沢をしてしまったが,このような建物の中でレトロな美味しい牛鍋を
食べることができて,大変満足した.



◆ティールーム西郷◆                               

重要文化財の「西郷從道邸」の中にあるティールーム.
木造総二階建のこの洋館は,明治10年代はじめ西郷隆盛の弟西郷從道が
東京上目黒の「西郷山」と呼ばれた屋敷内に建てたもので,接客の場として設けられ,
かつて明治天皇も二階バルコニーから天覧相撲を楽しまれたといわれる.
フランス人建築家レスカスの設計と考えられ,優雅な外観にふさわしく,
カーテンボックスや金具など内部を飾る部品は殆どフランスからの舶来品と思われるそうだ.
神戸の異人館みたいな感じである.

こんな素晴らしい建物でのんびりとお茶を飲むことができるのである.
コーヒー400円.屋内のインテリアも素敵であったが,テラス席で飲むことにした.
気分はお金持ちの令嬢!?

 

私は牛鍋とコーヒーですっかりリフレッシュすることができた.
その後,適当にいろいろな建物を見て,家に戻ったのが15時頃.
いつものように昼寝をして,充実した休日を過ごすことができた.
近場でも良い場所があることを再認識した.