　　痛みより、冷たくて

　　　　　人間がアクマの味方をする事が　アクマを肯定する事が
　　　人間が人間を苦しめて愉しいという事が

　　頭は怒りで熱いのに　心は凍えそうで

　　　　　　　　なのに　　　　そうしたら

　　肩に温もりが　あたたかな、血の通う手が肩を、僕を

抱いた

　　　　　　　　　　遠くで声がした

　【ヘボい人間に何ができるの？】
　【なにも　‥‥でも‥でもわたし‥】

　　　　　脅されて　否定されて　でも　その手は守る為に僕を抱き込んだ

　　恐くて　逃げて　その記憶に怯えて生きる人もいる　けど　この人は、気になって戻ってくるんだ
　　　　　　　　珍しい事じゃない　だけど
　　この人には必死な事　恐いのに　それでも戻ってこずにはいられない

　【馬鹿なの？】
　【そう‥かも‥】

　　誰も貴女を馬鹿呼ばわりなんてできない
　　　　　死を覚悟した、それを馬鹿という自嘲しても

貫いた貴女の思いは、温かくて

　　降りそそぐ光は、眩しくなくて　なんだろう
　包み込まれるような　時間　　　‥時間？

ああ、僕は、、、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まだ、歩ける
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また、歩いていくよ

「！」

唐突に目覚めた。

　僕は‥
　　　　　　ミランダさんの膝で　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‥眠ってた。

泣きたいほど
　　　　　　　　　　　　　　　　　僕は‥
　　　　嬉しかったんだ

人の優しさと
　　　　　　　　　　貴女の勇気が