キング・ブラッドレイ
自分にとって、彼が本当は何者であったのか 1年経った今になってそれは分らない。
ブラッドレイが頭角を現しアメストリスが大国へと歩み始めた頃はまだ国境沿いで争いが絶えず、ガキ臭くも国の為にと軍に入隊し、実力試しも含めて国家錬金術師となった。励ましあう仲間がいて、思い描く未来があった。
そんな時に起こったイシュバールの内乱。軍は正義では無いと、血に染まった手で気付いた。
上へ
   上へ
      不本意な命令を拒め、不条理を排除できる立場へ

登りつめると言った私に、ヤツは笑って背を叩いた。
その前に、結婚しろと。


晴天の日、砂に埋もれていくヒューズと一緒に、私にも喪失感が降り積もった。
エドが軍規に反し逃げ出したと聞いた日は、喪わないよう追いかけた。
突きつけられた現実と同じように、残酷で美しい夕日に染まりながらエドと分かれた。志同じならば、もう一度遇えるだろうと


【大総統がホムンクルスだと、何か問題でも?】
当時明確に有ると思っていた問題は、左目の痛みと共に消えてしまった。
同じ質問をされたら、なんと答えようか
キング・ブラッドレイを倒したのは復讐か、錬金術師の使命か



ロイは来客の気配に飲んでいたグラスを置くと、戸口に近付いた。窓の外はとうに陽が落ちていて、吹雪いている。
ロイが取っ手に手をかけた瞬間、ドアごと引っ張られロイは雪の上に倒れ込んだ。その背を、動きを封じるよう踏みつけられる。
「なっ?」
一介の伍長に身を落としたロイだが、彼の功績を知る多くの仲間のもと、このような扱いを受けた事はなかった。
「隠居生活は嘘じゃないようだな。こんな腑抜けで大丈夫なのか?」
頭上に轟く女の声。
別の誰かが頷く気配に女はロイを掴むと、小屋へと投げ放った。
「いったい貴女は?」
受身も取らず強かに打ちつけた背を庇いながら、膝をついて起き上がったロイは女の横に元気そうな男の子を見つけた。
片膝ついていたロイは、力が抜けたように両膝落とすと少年を見つめる。
「記憶は戻ったのか?」
「時間は等価で交換されたんだ。記憶喪失なわけじゃない。」
来訪者の言葉に、ロイは頷くと膝に手をついて立ち上がった。
「こんな辺境までようこそ、というべきか、乱暴な訪問というべきか、、ミセス・カーティス。」
「バカに成り切れないのなら、こんなとこで税金浪費してるんじゃないよ。」
イズミはロイを無視して倉庫を開けると、食料と衣料を物色する。
「なにして、、」
止めようとしたロイは、差し出された手に気付いた。
「アルフォンスです。はじ、、じゃなかった、こんにちは、、でもないや、今晩は、マスタングさん。」
「悪いがこの子のボディーガードをしてくれ。」
ボディガードって、、、狙われているのか?」
ロイは差し出されたアルの手を引っ張ると繁々と見回した。
『怪我は無いようだが』
自分を見上げるアルの視線に意識を戻すと、ロイはイズミを振り返った。
「いまや私はしがない伍長。なんの力も無い、、」
「ああ。錬金術は当てにしてないから気にするな。」
グサッ
「辞令はこれ。」
イズミは物色した物を手早く纏め通り過ぎる時にロイに渡すと、戸口から出る。
「ミセス!」
「伍長って言うなら、伍長の仕事範囲で守ってくれればいい。ロイ・マスタングとして護るのも、伍長として任務に就くのも自分で決める事だ。じゃあな。」
ロイの返事を待たずにイズミは夜の山へと消えていく。
「ミセス・カーティス!」   ここ
「師匠なら大丈夫です。昔ブリックスで修行を積んだって言ってましたから。」
ロイは溜息を吐くと戸を閉めた。
「よろしく、マスタjングさん。」
「‥‥‥、ロイでいい。」
失礼じゃないかと困ったようにアルが窓を見ると、目だし帽を被った凸凹が頷き返す。
「じゃ、、、ロイさん。」
はにかむアルより、ロイは窓の外の黒子どもに
保護者付きかー
ロイは飛び出した目を引っ込めると、首を振った。
「で、何から身を守れと?」
「、、、笑いませんか?」
勿論!
アルの上目遣いにかつてのロイなら即答していただろう問いかけにも
「聞いてみないと分らんな。」
アルからも窓からも、ロイは暗く目を伏せた。
{大丈夫。急にスポットライトが当たってカッコつけたいだけ。久しぶりだからスベッてるけど}
凸の鷹の目に見定められて、ロイは額を押さえた。
「話してみなさい。」
「あ、はい、、、夢に、、、、」
アルは笑おうとして失敗した。
「夢に飲み込まれそうなんです、、」
ロイは眉をひそめた。
「夢から君を守れというのか?」
アルは首を振った。
「分りません、僕‥」
黙ったアルにロイは窓へとフォローを捜すが、既に姿は無い。
『腹を括れというわけか。』
「僕、国家錬金術師の試験を受けようと思って、、、」
ロイは今度は本当に眉間に皺をつくる。
「軍の狗になると!?」
「飼い犬に手を噛まれます。」
「‥‥‥ 」
ズレた返答にロイは頭をかくと、アルをイスに残しテキパキと荷造りした。
「あの、、、、?」
「‥夢からでも守ってやるよ。その為にお前は来たのだろう!?」
ロイはアルの頭をクシャッと撫で、その手でアルの手を取ると力強く握って小屋を後にした。
「でも、、、出かけるのは明日の朝にした方が、、、?」
「私のふたつ名を知っているか?」
「焔の錬金術師と伺いました。」
「なら、黙って付いて来い!」

リハビリは誰の為だったのか
イズミ・カーティスは何故アルをつれて来たのだろう
ウィンリィはなにを期待しているのだろう
ホークアイはどうして私にアルを託すのだろう


11歳の少年に天険ブリックス山の冬夜は厳しく、アルの息は既に白く煙もしない。
「国家錬金術師になれば、こういうところの任務もある。」
「おかしい事は、、」
アルは冷たい空気に軋む喉をふるわせた。
「可笑しい事と言える軍に、貴方がしてくれたと聞きました。あっ、ロイさん!大丈ぶ、、」
足を滑らせたロイに引っ張られ、アルもその上へと転ぶ。
「”さん”もいらん。」
「え?」
「穴を掘れ!」
「あ、はい。」
雪穴をつくるとロイは火を錬成した。
「久し振りだ‥」
かまくらが?夜間外出が?滑るのが?
悩むアルを膝に抱え込むと、ロイは火力を強めた。
「何故国家錬金術師に?」
「兄さんを見つける為です!国家錬金術師になれば、機密文書を閲覧できるんですよね。僕、1年前以前の、記憶が無いから、、、」
アルは膝の上からロイの瞳を見上げた。
「ロイは、兄さんを」
「私はガードだから、メンタルケアはできんな。」
「!」
アルはのろのろとロイの膝から降りると膝を抱えて座り込む。
無くした体温は寒く呼び戻そうとする自分の手を、ロイは他人のように見つめた。

真実はどこにあるのか
錬金術が何なのか


『それすらも見つけられない私に何が守れるだろう‥』
腕にかかる重みに、ロイは我に返る。
「眠っていいぞ。」
「‥ぅ、でも‥」
目を擦る子供は温かく
「火の番は私がするから。」
「‥ん‥」
なんとか首を振る頭を、ロイは引き寄せた。
「機密資料などたかが知れている。広いこの世界に埋もれている真理こそが手がかり。兄を捜すのだろう?」
もう声はなく、頷くだけのアルの目をロイは閉ざした。
「では、休め。私がいるから。」


それは声無き悲鳴だったのかもしれない。
異変にロイは、強張ったアルの手を握った。途端にまぶたの下から現れる鬱金。見開かれた瞳がロイを捉えるとゆっくりと瞬きし、やっとアルは動いた。
「あ、その、お早うございます。」
ロイは雪から造った白湯をアルに渡すと、飲み干すのを見守る。
「行くぞ。夜にはきちんとした食事にありつきたいからな。」
手を繋がれてアルはロイと自分の手を見やった。
「あの、、、?」
アルの視線にロイも気付いた。
「ああ。迷子は困るからな。それだけだ。」
迷子も何も。雪しかないこの山道で、どうやったら逸れるだろう。
アルは自分を気遣って手を繋いでくれるロイの、それを素直にいえない不器用さにこっそり笑った。


エドを探す旅。アルを護る旅。
本日は快晴で、移動の列車を待つのものんびりした気持ちになる。
「どんな夢だ?」
吹く風を楽しみながら、線路の先を眺めるアルに、ベンチに座ってロイは尋ねた。
「え?‥あ、え、、と。よく覚えてないんだけど、手が」
アルは瞼を伏せた。長い睫が小刻みに震えている。
「手が伸びてきて、僕を‥」
「黒い触手か?」
エドから聞いた真理の門に巣くうもの。ならば夢で片付けられないとロイが顔を引き締めると、アルは申し訳なさそうに笑った。
「ううん。白い手だよ。ヒトの手。、、、、手の持ち主は分からないけど、、ただ、手だけが闇の中から伸びてきて、僕を‥」
どうにかタメ口を交わせるまでになった。それまでに何回悲鳴を飲み込ませただろう。
夢で片付けるには尋常でない回数。
「いつも同じ?」
アルは首を振った。
「風景は違うかな、、、伸びてくる手の向こうは同じじゃなくて、白い光だったり、森だったり」
「気にするから見るんじゃないのか?夢は無意識の記憶だからな。ま、さして心配ないと思うが?」
「そう、、だよね、へへ、、、恥ずかしいかも」
テレるアルに、ロイは売店で買った食べかけの菓子パンを差し出した。
はむ
瞬きのあと大きな口を開けて噛り付いたアルは、美味しいと笑った。

宿は行き当たりばったりで
「錬金術は、、なんだと思う?」
「、、、理解・分解・再構築」
「ああ、、そうじゃなくて」
酒に伸びる手を、アルの手が握った。その手に渡されるあめ玉。
「‥‥‥」
ロイは包み紙を開くと、あめ玉を口に放り入れる。
「オイシイ?」
「今度からは辛口のアメにしてくれ。」
そんなの無いよ と笑うアルに、ロイはグラスの酒を花瓶に注いだ。
「悪い事するなぁ、もう」
「小姑がいるとしたくなる」
え〜
膨れるアルの頬をつついて、ロイは口直しにコーヒーを淹れた。
「さっきの続き。錬金術はどうあるべきだと思う?」
「万人の為にあれ。」
「教科書どおりだな。」
「でも、そうでしょ!?ひとりでも万人でも、誰かの役に立てたら嬉しいけど、、、?ロイ?」
目を瞑ったロイを、アルは心配そうに覗き込んだ。

【お前は成すべき事をしろ】
『、、私は権力の頂点に立ちたかったのではなく、間違いを間違いと叫びたかった』
【大総統がホムンクルスでも問題はないだろう?】
『そうさ、問題はない。その政治が間違っていなければ』

「ロイ?」
「ひとりでも、万人でも‥」
「ロイ‥」
「錬金術の存在は間違っていなかった‥」
自分の髪を撫でるアルの手に、ロイは自分の手を合わせた。
「私は‥」
「うん」
たったふたりは、でも大きな夜に包まれていて だけど大きな夜に、朝が訪れる
「ロイっ」
叫びは一瞬で、アルは消えた。

「アルっ」
ロイはその瞬間、確かに見たのだ。白い手を。
ロイの放った炎を打ち消し、アルを絡め取っていく、その影を。
 耳に残る声は確かに自分を呼んだ
 助けを求めた
だが、ロイは。助けるどころか、間に合いもしなかったのだ。アルの伸ばした手に
閉じられていく穴にロイは躊躇いもなく左手を突っ込んだ。
「おおおぉぉぉっ」
手首を押し潰さんと狭まる穴に、ロイは右手をかざした。
「あいにく私はっ、諦めが悪いんだーっ!!」
「そうじゃなきゃ、困るってゆーの」
「え?」
左右にはいつの間に現れたのかラースとグラトニーが穴をこじ開け中に潜り込もうとしている。
亜空間の座標軸のズレ、不自然な生命体・ホムンクルス、そして穴の中に蠢く真理と呼んだもの。
穴はその形を保てずに崩れようとしていた。
耳に痛い高音、腹に響く低音。崩れ行く穴からアルを連れ戻す事は不可能だった。
 守ると約束した
『ならば』
帰り道など無いと承知で、ロイは戸惑いなく穴へと身を躍らせた。

 変えたかった世の中は、多くの犠牲を飲み込んで落ち着いた。
 それが望んだ世界なのか
 死んだ人間は生き返らない
 悪魔と罵られようとも、仲間を選ぶべきだったのか
 信念を貫いてよかったのか
 今、もし別の答えを選ぶチャンスならば 今度は


不思議な事に、黒の触手はアルを避けているようだった。気を失っているらしくアルは何かに導かれるまま真っ直ぐ錬金術の禁忌の門の向こうへと落ちていく。大半の黒の触手はラースとグラトニーが引き付けてくれた。それでも迫ってくる触手をロイは捻じ伏せる。
「アルっ」
出口と思われる光に吸い込まれていくアルに、ロイはあらん限り手を伸ばし、触れた腕を自分の胸へと引き寄せた。
「げっ、大佐?なんであんたが、、、」
掴まえたのは記憶よりひとまわり大きくなった、アルを抱きとめるエドの腕で
「‥エドか、、、そうか、貴様がアルの悪夢の原因か〜っ」
エドの胸倉を掴もうと手を伸ばすロイ達のまわりから、光が収束していく。光が消えると同時に亜空間も消滅し、中空にいた3人は重力に従いエドの描いた錬成陣の上へと落ちた。
「っぇ」
「自業自得だ。」
ちゃっかりロイはアルを抱えるとエドの上に落ちた。
「重てぇから早く退けよっ」
「あ、ごめんなさい。」
気が付いてパッと退いたアルは、もつれて転がる2人の前に座ると、まじまじと2人を見下ろした。
「兄‥‥さん?」
ムキーッと怒っていたエドの動きがピタッと止まり、ゆっくりと顔を上げた。
「アル」
スローモーションのようにエドの顔が綻ぶ。
アルフォンス‥
噛み締められた名前とともに伸ばされる手には、白い手袋がはめられている。
「それが悪夢の原因だ。」
冷たく響くロイの言葉に、アルは震えた。
「夢‥」
ただエドの顔だけを見つめていたアルは、エドの手を見、エドの顔を見、救いを求めるようにロイへ視線を移した。
ロイは立ち上がって服を払うと、アルに手を差し出した。
「おいで。」
その手は、この1年自分を守ってくれた固いけど優しい手。ガードされている間に培われた絶対の信頼に、アルは無意識でロイの側に寄った。
アルっ
悲しげな声に、アルはエドを振り返る。
「あ‥」
「ヤツが夢の中でお前を苦しめ、ひいてはまわりの人間に心配を振りまいた。」
「兄さん?」
今度はアルの顔が悲しげに染まるのに、エドは駆け寄ると慌てて言い募った。
「違う!俺はお前に逢いたくてっ!お前に逢えるようずっと研究して、、やっと‥穴を開けたんだ、、、」
「その研究とやらが夢でお前を侵食していたんだ。」
アルをはさんでの言い争い。アルに話しているはずなのに、目は顔は、意地張る相手に向き合っている。
「兄さんは僕に逢いに来てくれた」
小さいアルの声に、それでもエドはパッと反応する。
「ああ!」
「僕も兄さんに逢いたかった!」
アルっ
「でも、これは少し強引じゃない?ウィンリィや師匠達に挨拶もできなくて、、それに他の人が巻き込まれてたかもしれない、、、」
戻れないんなら、お前を連れてくるしかないだろう?
魂だけなら等価を払えば行き来ができるが、身体が門を通過すると元の世界へは戻れない。
父、ホーエンハイムに見送られ、最初魂だけがこちら側へ来たエドは、ダンテが開いた門を通って向こうへ戻れた。
だが今は。
身体がこちら側へ来てしまったエドは、向こうへは帰れない。逢う事ができても夢の中。亜空間を通しての逢瀬。触れる事はおろか、声を交わすことさえできない事が多い。
「そうかもしれない、、、兄さんが想ってくれた事は嬉しい、すっごく。、、、でも、ロイまで巻き込んで、僕‥」
自責の念に駆られるアルに、しかしエドは

自慢げにロイが頷く。
「ちょっ、、ロイ?待て待て待て、アル、それは違うぞ。コイツはおまけだ!気にするより呼び方を変え」
エドの訴えはしょぼんとするアルに届かず
「ごめんなさい、ロイ。僕‥‥、どうすれば、、、、リザさんやアレックスさん達に」
「それも違うな。私は君のボディーガードに雇われた。この先も、解雇の連絡が来るまでずっと、お前を守る!」
門が閉じた今、連絡が来る事はない。なのに、肩に乗せられた力強い手は温かく
フザケンなっ何から守るって言うんだ!」
「勿論、お前からだ。雇い主は犯人の見当が付いていただろうからな。」
【会えなくなるのは寂しいけど、幸せになってくれるならその方がずっといい】
イズミやウィンリィ、ホークアイ達は大きな賭けをしたのだ。
「でも、報酬は?それでロイは良い、、」
”の?” というアルの口を人差し指で閉ざす。
「なに、私は女性の期待は裏切らないからな。それに報酬なら、十分頂いてるさ、これからも‥」
「ロイ‥」
らぁーっ俺を無視するな!
「無視どころか”排除”する。」
そんなふたりにガシッと手を回し、アルは へへ と嬉しそうに笑った。

新しい世界で 新しい自分と 懐かしい想いで生きていく。

【お前を理解して支えてくれる人間を作れ。】
『ああ、そうだな。ヒューズ』
「ロイ?後悔、、してるんじゃ」
心配そうに自分を呼ぶ子供は、ヒューズの言っていた家族というものなのだろうか
「後悔しても、未練は残さんさ。」
理解できない様子のアルの頭を、エドが抱え込む。
「どうでもいいが、ロイと呼ぶな。」
「兄さん?」
「じゃ俺の事もエドと呼べ。」
「狭量だぞ、エド。」

道の彼方からロケット工学を研究しているというエドの中間達が ”こっちにおいでよ” と呼ぶ。
そこが、はじまり

Roy on fire
fire
on

デンゼルの腹が出ていて、ちょっと驚いた7月竜。じゃやっぱり、ロイもマースも腹は出ているに違いない(笑)。思っていたよりダコタが脇役だったので、アルとエドも脇役に(爆)。内容より原題を見てロイじゃん(馬鹿)と書いてしまいました。2005/10/23

7月竜(映画設定洋画パロ)