汾陽寺山・権現山(岐阜県関市 519.6m、516m)

「岐阜の山旅100コース」に紹介されていたので、この二つの山をまとめて登る予定で出掛けた。
出発地点の汾陽寺は、長い歴史のある由緒ある禅寺で、うっそうとした木立に囲まれ、かつての風格を保っていた。
汾陽寺側から登る人は少ないらしく、なんらの案内板もなく、特に地図上のCの地点までは踏み跡の薄い部分があり、コースは極めてわかりにくい。しかし、コースがジグザグになっているので勾配はそれほどきつくない。
寺尾ケ原からのコースも案内表示はないが、電力会社の送電線巡視路をそのまま歩くことになるのでコースはかなりはっきりしている。ただし、DEの地点間は急勾配である。いずれにしても、このコースでは、汾陽寺そのものを除いては、特別な見どころを発見することはできなかった。
今は桜の季節ではないので、寺尾ケ原千本桜についてはコメントできないが、モミジもたくさんあり、大きなカメラボックスを持った男性や椅子とテーブル持参の老夫婦などを見かけたものの、閑散としていた。
なお、@Aの地点間は山陰につき、GPSの電波受信状況が悪く、移動記録を採取できなかった部分は、推測により表示した。

一方、権現山は、当日登山口を間違えてあえなくギブアップしたので、3日後に、再挑戦した。
1つの地図に汾陽寺山の移動軌跡と併せて表示したので、混乱を避けるために権現山の移動軌跡については色と太さを変えた。
権現山のルートも汾陽寺山と同じように基本的には送電線の巡視路がコースになっているので、いくつかの鉄塔を結んでおり、現在地点を確認しやすく、また、汾陽寺山と比較して見晴らしがいい箇所が多く、爽快なハイキングを楽しむことができた。
権現山の山頂には小さな祠があるだけで、樹木に囲まれていて展望は開けていないが、少し下ったGの地点の鉄塔からは申し分ない展望を満喫できる。

コース:
  【汾陽寺山】・・・赤色のコース
     P 駐車場→6分→@の地点(登山口)→20分→Aの地点→5分→Bの地点→28分→
     Cの地点→19分→Dの地点(汾陽寺山山頂)→7分→Eの地点(鉄塔)→13分→F
     地点→22分→Gの地点(下山口)→49分→Hの地点→4分→P 駐車場

  【権現山】・・・・・紫色のコース
     P 駐車地点→1分→@の地点(登山口)→38分→Aの地点(鉄塔)→13分→Bの地点→
     8分→Cの地点→21分→Dの地点→5分→Eの地点(権現山山頂)→4分→Dの地点→
     3分→Fの地点→2分→Gの地点(鉄塔)→2分→Fの地点→11分→Hの地点(鉄塔)→
     35分→Iの地点(下山地点・ふれあい橋南詰め)→2分→Gの地点→48分→Hの地点
     →8分→P 駐車地点

日付:平成19年11月23日(金)、26日(月)
天候:いずれも晴れ
所要時間:汾陽寺山・・・2時間53分、権現山・・・3時間21分(いずれも休憩時間を除く)
歩行距離:汾陽寺山・・・7.8km、権現山・・・8.9km


    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/8000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

 【汾陽寺山】
   P 駐車場【北緯35度33分37秒 東経136度49分32秒 標高133m】。「斎藤氏ゆかりの寺」の
     説明板の前に駐車。ここから苔むした石畳の参道(お局道)を歩いて山門をくぐった。境内
     には色付いたモミジがまだ残っていた。
   @登山口【北緯35度33分43秒 東経136度49分23秒 標高162m】。山門から本堂の前を通っ
     て寺の西門を出るとすぐ右側の水路に板が渡してある。道標はないが、ここが登山口で
     ある。
   Aの地点【北緯35度33分48秒 東経136度49分08秒 標高298m】。谷川に沿ってあまりはっ
     きりしない道を上ると、ここで支尾根に出る。
   Bの地点【北緯35度33分54秒 東経136度49分03秒 標高392m】。西側は深い谷になってお
     り、ここから伊吹山、養老山脈などを望むことができる。この付近からCの地点までは踏み
     跡が薄い頼りなげなつづら折れが続く。
   Cの地点【北緯35度34分01秒 東経136度48分59秒 標高472m】。主尾根に出ると起伏が少
     ない道が続く。
   D汾陽寺山山頂【北緯35度34分09秒 東経136度49分26秒 標高519.6m】。樹木に囲まれて
     おり、展望はなく、ただの通過点という印象で、山頂を極めたという達成感はない。
     ここから、Eの地点まではロープにつかまりたいほどの急坂である。
   E鉄塔【北緯35度34分14秒 東経136度49分31秒 標高430m】。ここからの展望はすばらし
     い。電力会社の職員が鉄塔の上でボルトの交換中だった。
   Fの地点【北緯35度34分21秒 東経136度49分46秒 標高374m】。直進せず、黄色い鉄塔案
     内標識に手書きで「寺尾」とある右方向へ鋭角に曲がる。
   Gの地点【北緯35度34分15秒 東経136度50分04秒  標高184m】。ここは登山口でもあるが、
     特に標識はない。
     下り口(登山口)は、北へ一方通行の道路の左側路肩に、石垣に沿って6〜7台の縦列駐
     車できるスペースがあり、その北端(黄色い反射板が2本ある)にあたる。
     ここから駐車地点まで舗装道路(県道59号)を歩いた。坂の峠までは緩やかな上りで、峠
     を越すと汾陽寺まで標高差100mほどの下り。
   H「汾陽寺前」のバス停【北緯35度33分32秒 東経136度49分38秒  標高125m】
   
 【権現山】
   P 駐車地点【北緯35度33分10秒 東経136度49分38秒 標高106m】。県道59号上の路肩駐
     車帯を利用。
   @登山口【北緯35度33分14秒 東経136度49分38秒 標高106m】。Yの字道路の合流地点の
     山側のコンクリート壁に階段があり、鉄塔番号450・451の案内標識がある。
         5分ほど不安な道が続くが、すぐに支尾根へ出る。ここからは、しっかりした道が続いてい
     る。
   AbS49鉄塔【北緯35度33分25秒 東経136度50分08秒 標高321m】。ここでは展望が大き
     く開け、北側にはお椀を伏せたような権現山が間近に見える。
   Bの地点【北緯35度33分28秒 東経136度50分21秒 標高336m】。小知野コースと合流。鉄
     塔番号448・449の案内標識あり。
   Cの地点【北緯35度33分37秒 東経136度50分18秒 標高338m】。ここでは「権現山」の道標
     に従って左へ進む。この付近からDの地点までは急な上りが続くが、道がしっかりしている
     ので問題はない。
   Dの地点【北緯35度33分50秒 東経136度50分25秒 標高489m】。よく見ると「権現山へ」の
     矢印が記載された布きれがあるので、左へ鋭角に曲がり、山頂を目指す。
   E権現山山頂【北緯35度33分49秒 東経136度50分22秒 標高516m】。樹木で囲まれたちょ
     っとした広場になっていて中央に小さな祠が祀ってある。
     ちょっと待って!山頂を極めて、来た道を引き返すにしてもGの地点に立ち寄らなくては、
     権現山へ登った意味がない。
   Fの地点【北緯35度33分51秒 東経136度50分28秒 標高492m】。南側から小径が合流して
     いて、あたりにはテープがたくさんぶら下がっているが、Hの地点へ向かうコースは斜面に
     危なっかしく刻みつけられた狭い道で、所々急坂もあるが次第に安定感のある道になる。
   G鉄塔【北緯35度33分52秒 東経136度50分30秒 標高498m】。このコース中では最高の展
     望が開けている。昼食は山頂ではなくここがいいだろう。
     40度の方向にかすかに見える雪山は位山か西穂高・焼岳だろうか。
   H鉄塔【北緯35度33分59秒 東経136度50分23秒 標高364m】。ここからの展望も満足できる
     ものである。
   Iふれあい橋南詰め【北緯35度34分16秒 東経136度50分06秒 標高175m】。ここから登る
     場合は、登山口の表示はないが、南谷川の岸辺に下りて右手の林道風の道を奥へ進み、
     穴あき鉄板を敷いた小さい橋が確認できればコースは正しい。
     ここからは出発点(地点)までは、汾陽寺山の帰り道と同様に、県道59号を「坂の峠」を
     経由して歩いた。
   
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