岡崎二十七曲り(岡崎市街地の東海道)

岡崎市街地を抜ける東海道「二十七曲り」は田中吉政(城主期間1590〜1600)、本田康重(城主期間1601〜1611)の二人の城主により整備された。たくさんの曲がり角を設けた理由の一つは防衛上の必要性からである。しかし、それだけではない。街道を乙川(菅生川)の北側へ移し、道筋を屈曲させることで道は長くなり、通り沿いには旅籠や商店などが立ち並ぶ余地を増やし、経済効果を高めるべく計画されたのである。
街道沿いでは、呉服屋、漆器店、ふとん屋、昔ながらのどっしりした門構えを守り続けている開業医の屋敷などが往時の雰囲気を盛り上げてくれる。
岡崎城をはじめとしてコース沿いの神社仏閣、郷土館、岡崎信用金庫の資料館なども含めて一周すると1日たっぷり楽しむことができる。
「NPO21世紀を創る会・みかわ」のガイドマップに従って歩いたが、曲がり角は20箇所ほどしかなかったものの、かつてはもっと複雑に入り組んでいたのだろう。
なお、岡崎城は平成20年3月下旬まで工事中のため入場できず。

コース:名鉄名古屋本線の岡崎公園前駅→1時間15分(5km)→Fの地点(欠町二十七曲り
     案内板)・・・各地点間の個別の所要時間は省略。
日付:平成20年2月22日(金)
天候:晴れ
所要時間:ゆっくり歩いて、一周2時間40分(資料館立ち寄り等の大休憩は含まない)
歩行距離:9.8km

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/7000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   @岡崎公園前駅【北緯34度57分19秒 東経137度09分11秒】。無人の駅を出ると、石に刻ま
     れた二十七曲りの地図が目に入った。さすが石の町岡崎だと思いながらコースを確認す
     る。すぐ、西側は愛知環状鉄道の中岡崎駅である。
   Aの地点【北緯34度57分31秒 東経137度09分21秒】。ここでは横断できないので、50mほ
     ど西の八帖交差点の歩道橋を利用。
   Bの地点【北緯34度57分35秒 東経137度09分26秒】。現在はこの地点には道がないので、
     そのまま直進して拡幅工事中の道を右(東)へ進み三清橋を渡る。
   C籠田公園【北緯34度57分34秒 東経137度10分02秒】。かつての道はこの公園の中央を走
     っていたようだ。
   D岡崎信用金庫資料館【北緯34度57分28秒 東経137度10分05秒】。展示物よりも、大正6
     年に建設されたレンガ造りの建物が見応えがある。
   E西本陣跡【北緯34度57分29秒 東経137度10分09秒】。現在はコンビニがあり、歩道に碑が
     建っている。150m先(東)の伝馬交差点北東角の東本陣跡には現在花屋がある。
     この付近が二十七曲り街道の中心地だったと言えよう。
   F欠町の二十七曲り案内板【北緯34度57分05秒 東経137度10分53秒】。この地点は二十七
     曲りの東の端で、一里塚のように土盛りされており、そこに冠木門が建っている。西の端は
     矢作川の堤防にぶつかった地点である。
     この欠町にも二十七曲りの地図が花崗岩に刻まれ設置されている。
   Gの地点【北緯34度56分56秒 東経137度11分01秒】。国道1号線と合流。郷土館へ立ち寄
     るために、ここからは1号線を歩いたが、途中から交通量が少ない菅生川(乙川)沿いに歩
     いた。
   H岡崎城【北緯34度57分21秒 東経137度09分32秒】。この真冬の時期でも人気があるらしく
     観光バスが3台止まっていたが、あいにく工事中で城の中へは入れない。
     1号線を挟んで北側に31階建てのマンション「岡崎タワーレジデンス」が建っているが、城
     のある景観との調和にはいささか無理があるようにも思えるのだが・・・。つい、京都タワー
     を思い出してしまった。

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