大茂山(岐阜県本巣市 452.7m)
「あれぇ、道路があったのか」というのが山頂にたどり着いた時の正直な感想だった。そこには防災無線中継所があり、その正面にはりっぱな舗装道路が通じていた。私が持ってきた2万5千分の1の地図にはこの道路は記載されていない。
中継所のフェンスには、「岐阜県合併市町村支援金によって整備された」との説明板があった。中継所の建設は付け足しで、連絡道路が目的だったのではないかとの疑念がぬぐえない。
さらに、大茂山の中腹において建設が進められている林道にしても、何のために作っているのだろうか。森林の維持管理のため?それとも過疎化対策か、集落と集落を結ぶためか、いずれにしても巨額の税金が投入されている。理屈はなんとでもつけることができるだろうが、「それよりも優先すべき課題があるのではないですか」と言いたい。
今は治山、山の保全目的なら大きな予算が認められるのだろう。今回は公共事業について大いに勉強になったハイキングとなった。
なお、地図上の緑線はGoogleの衛星写真から林道と思われる画像を拾って追記したものだが、はっきりしいない部分は私の想像を含むのでご了承下さい。
コース:P 駐車場→8分→@の地点(水道配水用タンク)→24分→Aの地点→25分→Bの
地点→15分→Cの地点(鉄塔L125号)→43分→Dの地点(大茂山山頂)→33分→
Eの地点→46分→P駐車地点
日付:平成20年5月26日(月)
天候:晴れ
所要時間:一周3時間14分(休憩時間を含まない)
歩行距離:一周7.8km
コース地図を開く ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
(初期値は1/10000) 表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
場合はこちらの「8」参照
なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。
(移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。
2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくだ
さい。
地図の呼び出し方について、詳しくはこちら
6.留意点
(1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
ある。
(2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各
地点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
(3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい
る)。
(4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。
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(各地点の説明)
P 駐車場【北緯35度32分41秒 東経136度38分32秒 標高90m】。学校の北側の細い道を突
き当たりまで進み、左折した道路のふくらみに駐車。学校の敷地は開放されていたので裏
庭に駐車可能だったのだが、気が弱いので・・・。
@水道配水用タンク【北緯35度32分55秒 東経136度38分40秒 標高148m】。高圧線の真下
に、ステンレスの大きなタンクがあり、ここで舗装道路は行き止まりになっている。
行き止まりの地点に鉄塔巡視路の登り口があり、右方向へ「R123号」の標識があるの
で、それに従って進む。
Aの地点【北緯35度32分51秒 東経136度38分59秒 標高287m】。開けた尾根へ出ると、右
は「鉄塔77号」、左へ「鉄塔76号」の標識がある。
南東を見ると大茂山の中腹には、うねうねと走る道路のガードレールがみえる。
Bの地点【北緯35度33分06秒 東経136度39分16秒 標高390m】。T 字になっており、右へ
下りると「鉄塔74号」、左へ「鉄塔73号」の標識があるので、ここで、左へ73号の方向へ
進む。
鉄塔R125−1号付近は樹木が伐採されていて、大きく開けており、休憩にはいい場所
だ。
C鉄塔L125号【北緯35度33分18秒 東経136度39分21秒 標高410.3m】。四等三角点があ
る。再度、鉄塔R125−1号から鉄塔73号を経由し、アップダウンを繰り返しながら、山頂
に近付くと、背の低いクマザサ地帯がありコースがわかりにくいが、なんとか踏み跡をたど
ることはできる。ここを抜けると山頂は間近だ。
D大茂山山頂【北緯35度32分38秒 東経136度39分35秒 標高452.7m】。防災無線の中継
アンテナが立っており、その正面まで舗装道路がきていた。
「岐阜県合併市町村支援金」の説明板を確認して、左側の薮の中に入ると、三角点があっ
た。
この地点からの展望はきかないが、舗装道路を少し下ると東の方向に大きく開けている。
三角点から薮の中を進むと尾根伝いに樹木が伐採された空白地帯が下へ伸びていて、
道とはいえないが、赤い杭が打ち込まれていたので、その方向に少し下りてみた。
もしかして、宮谷へ下りれるのではないかと思ったのが間違いだった。確かに、尾根に沿
って下に向かって薮は切り開らかれていたが、斜面は急だった。そのまま赤い杭に導か
れて、下ったところ、なんとか道路の上までたどり着いた。しかし、擁壁が5m近くあって
道路へ下りられない。
薮をかき分けて場所を少し移動して、3mほどの場所に出たので、持っていた10mの細
めで心細いロープを使って道路に足が着いた時はほっとした。気が付いてみると靴ひも
が1本切れ、ズボンが2箇所もやぶれていた。
Eの地点【北緯35度32分47秒 東経136度39分18秒 標高238m】。道路には下りたものの
GPSで確認しても地図には道路がなくどこへ出たのかはっきりわからなかった。少し下っ
てヘアピンカーブを曲がったあたりでやっと自分の現在位置が確認できた。