矢作川に沿って<笹戸〜上時瀬>(豊田市)

笹戸橋を渡ってしばらく右岸を上流へ向かって歩くと、川の水がとてもきれいなことに気付いた。橋より下流も汚れているとい印象はなかったが、ここまで来ると、さすがに山奥へ来たことを川は教えてくれた。それで思い出したのだが、三河の語源は御(美)川で、もともと矢作川を意味するとの説をどこかで聞いたことがある。
大きく深呼吸しながら足取りも軽く、車がほとんど通らない広い舗装道路を歩いた。やがて、川が大きくうねって緑色の水が淀みを作っていた。この淵に突き出した岩の上に「恋する弁天様」が祀ってあった。説明を読むと、なんとも人間味のある話。
地元の人の話では、小渡付近は平成12年9月12日の東海豪雨で大きな被害を被ったそうだ。名古屋地方のニュースは記憶しているが、矢作川の上流の出来事には無関心であった。このような地形では、洪水や山崩れは避けられないかもしれないが、平成元年に続く災害で気の毒としか言いようがない。


コース:駐車地点→31分→@の地点(塩神様)→20分→Aの地点(恋する弁天様)→13分
     →Bの地点(小さい祠)→25分→Cの地点(両国橋)→9分→Dの地点→37分→E
     の地点(寿橋)→2分→Fの地点(大いちよう)→28分→Gの地点(笹戸ダム)→38
     分→Hの地点(兜橋)→22分→Iの地点(道祖神)→32分→駐車地点
日付:平成20年1月16日(水)
天候:晴れ
所要時間:全行程4時間17分(休憩を含まない。)
歩行距離:20.2km


    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 駐車場【北緯35度12分51秒 東経137度19分24秒】。河川敷の広場に駐車。
   @塩神様【北緯35度13分34秒 東経137度19分45秒】。安産の守り神で、出生後男の子なら
     白、女の子なら赤い旗を供えてその後の無事を祈願する。
   A恋する弁天様【北緯35度13分52秒 東経137度20分29秒】。ここで修行していた武将に恋
     してしまったこの淵の主の悲恋物語が伝えられている。
   B小さい祠【北緯35度13分37秒 東経137度20分55秒】。どのような神様が祀ってあるのか
     は確認できなかったが、道路沿いに「安永7年(1778年)」の石灯籠が立っていた。
   C両国橋【北緯35度13分51秒 東経137度21分37秒】。昭和15年7月に改築された古いコン
     クリート橋。かつては親柱のてっぺんに電球が灯っていたらしい。雰囲気のある橋なので
     原型を保って保存してほしいものだ。
   Dの地点【北緯35度14分11秒 東経137度21分50秒】。ここから河原の方へ下りると幼稚園
     がある。その途中に何やら新しい石碑が建っていたが、確認せずそのまま通り過ぎてしま
     った。想像するに、平成12年の水害の復興碑ではなかっただろうか。
   E寿橋【北緯35度14分39秒 東経137度23分01秒】。
   F大いちよう【北緯35度14分34秒 東経137度23分02秒】。時瀬神明神社の境内にあり、樹
     齢300年以上の雄株で、愛知県指定の天然記念物である。古い木のため気根ができて
     いるため安産乳房の守り神とされている。
   G笹戸ダム【北緯35度14分05秒 東経137度22分15秒】。堰堤は低いので威圧感がなく、ぼ
     んやり魚道をながめて一服。
   H兜橋【北緯35度13分30秒 東経137度20分54秒】。両国橋以南の左岸の道路はほとんど
     歩道が整備されており、交通量は少ないものの車に気を使う必要はない。
   I道祖神【北緯35度13分30秒 東経137度20分08秒】。左側の小高い薮にとけ込むように、
     苔むした碑がまるでカメレオンのように立っている。

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