1月30日の日記「奇跡の子」 誰に感謝していいのやら。とにかく本当にありがたいことに4歳と3か月になるひなさんはこれまで大きなケガや入院するような病気をしたことがありません。もちろん、たまには風邪をひいたりもするけれど、それが遠足や発表会の直前だったりというタイミングの悪さはさておき、幸いにもそれが大事に至ることはなかったのです。 それにしても基本的にはインドア派であるものの、人並みには外で走り回ったり自転車で遊んだりするのも好きだし、さして整頓が行き届いていない家の中でも常に落ち着きなく暴れまわっている子どもです。1歳違いのイトコの航ちゃんが時々タンコブつくったりしてるのを見るにつけ、ひなさんはよくケガをしないものだと、密かに感心をしていました。 さて、そんなある日のこと。
その日もいつものように、ひなさんは近所のあっくんと一緒に、元気よく自転車で漕ぎ出していきました。すると、何分かしてあっくんが一人で立ち話をするママさんたちのもとに、走ってもどってきました。 「ひなくんが、かいだんからおちた」 「ええッ!?」 驚くみきさん&ママさんたち。 「ひなくんは今、どうしてるの? 泣いてるの!?」 泣いていないということは、気を失っているのかも。いろいろとよくない事態を気持ちの隅によぎらせながらみきさんたちは中庭を駆け抜け、ひなさんが落ちたという階段に向かいました。
階段の下には、自転車の横に立ち、落下の衝撃で壊れてしまったカギの部分をガチャガチャといじりながら、何とか直そうと試みるひなさんの姿がありました。 「だいじょうぶ!?」 みきさんが近づいて確認すると、ひなさんの身体にはケガどころか転がり落ちたときの土ぼこりすら付着していません。自転車もひなさんが気にするカギの部分以外には、ほとんど破損している様子もありません。 「そうか、自転車だけ落ちちゃったんだね?」 「ひなくんは、じてんしゃとコロコロおちたんだよ」
結局、幼児の証言からはそれ以上の詳細な状況を引き出すことはできず、とりあえずケガがなくて良かったということで、釈然しないモノを心に残したままその場は解散ということなりました。 一体その場で何が起こったのでしょうか。 もしかして神様だかなんだかよくわからないけど、何かやんごとなき存在が救ってくれたのでは? そういえば、ひなさんの好きなウルトラシリーズでは、第1回目で必ず主人公に訪れた生命の危機をヒーローが救ってくれるのが定番です。 「ウルトラセブンが助けてくれたの?」 まあそんな妄想はさておき、毎度こんな幸運が続くとは思えないし、ひなさんだって、いつまでも親の目の届く範囲で遊んでいてくれるわけでもないでしょうから、これからもこんな風にヒヤリとする場面に出くわす心の準備をしておかなければいけません。 多少の生キズは成長の証。
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