6月17日の日記「スキンシップ」

今年もやってきました恒例の父の日参観。

3日も前から「ちちのひさんかん くる? くる? きてね。きてね」としつこいくらいに誘ってきて、なにやら非常に楽しみにしている様子です。風邪の発熱が続いて直前までヤキモキしてた去年に比べて、今年のひなさんは絶好調で頼もしいかぎりだね。

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当日、ひなさんは一足先にいつもと同じようにバスで登園。僕たちは幼稚園にほど近いウチの実家に車を停めて歩いて後を追います。

教室につくと、ビデオを持って気合の入ったお父さんたちが廊下で群れをなしておりました。窓から中をのぞいてみるやいなや、さっそくひなさんと目が合ったのは、続々と集まってくるお父さんたちの中から、僕たちを見つけるためにずっと外を気にしていたからだろうなあ。

さて、子どもたちの朝のお歌とご挨拶が終わったあと、担任の先生の手招きでいよいよ父兄のみなさんが教室入場。さほど広くない室内はギュウギュウ詰めで、ただでさえ密着度が高いのに、プログラムはできるだけ親子のスキンシップが深められるような工夫がされています。手をつないだり、ハグしたり、抱っこしたり、ゲームやお遊戯に織り交ぜられた一つひとつという動作に子どもたちはもう大喜び。人は基本的にツイスターゲーム的なものが大好きという、心理を巧みに衝いた先生の作戦勝ちです。


ウチの子も嬉しそう

工作の時間では七夕が近いこともあって、「お父さんから子どもたちについての願い事を書いてください」と短冊とサインペンを手渡されました。そこで、普段ちょっぴり食が細いひなさんのためにこんなリクエストをお星様にお願いすることにしました。


サービスのつもりでウルトラマンのイラストをサラサラと描いてあげたら、もちろんひなさんは喜んでくれたのですが、それがまわりのクラスメイトたちのハートもキャッチしてしまったようで、

「パパ、ボクにも何かかいて!」
「ワタシにも!」

と、おねだりの輪が伝染していきます。慣れない手つきで正体不明の実に味わい深い、キャラクターに挑戦する困り顔のお父さんたちには悪いことをしました。すまないね。でも、子どもを喜ばせたいと思うのなら、キミたちももっと修行したほうがいいよ。

そんな嫌な優越感に浸りながらも、1時間あまりの父親参観プログラムはあっという間に終わりました。

 

帰り道は3人。車をとりに行くついでに立ち寄った実家では母ちゃんが

「ウチの父ちゃんは幼稚園や学校の行事は一切参加せんかった」

と、何十年も前の話を蒸し返して父ちゃんをなじっておりました。なるほど、この種のイベントにはちゃんと参加しておかないと、こんな風に生涯に渡って責められ続けるのだな。肝に命じることにしよう。うん、勉強になるなあ。


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ところで、話は前後しますが・・・

 

今年の参観日でも教室の後ろの壁にはは、
子どもたちが描いたお父さんの絵が飾られていました。

 

一人だけハートを飛ばしちらかしてるのがウチの子の作品です


さながら女子高生のプリクラのように

 

洋服の部分は、それぞれの家から持ってきた
包装紙の柄を利用しているのですが、

 


どうしてワタシはシイタケ柄の服を着ていますか?

「だって、他になかったんだもん」とみきさん。


だからって普通は香典返しの包みは持たせないでしょう?

他の子クマさんやリボンやストライプの柄で
みんなカワイイ服になってるじゃないか。


「100円ショップとかで用意すればよかったかなあ?」



当たり前だ。




周囲にハートを飛ばしちらかす
辛気臭いシイタケ柄のお父さん

 

天然母子の奇跡のコラボレーションではあります。