1月31日の日記「できるかな」

気がつけばひなさんのおもちゃが大変なことになっていました。

おもちゃ屋さんで買うような本格的なモノは、クリスマスや誕生日などの特別な時にしか買い与えていないのですが、問題はこれまでも時々話題にしてきた「食玩」です。グリコのオマケになっていたものを初めて買ってから早や3年。値段がそれほど高くないこともあり、ついひなさんのおねだりにサイフのヒモも緩くなりがちになってしまうのです。しかし、チリも積もれば山。食玩も積もれば怪獣墓場です。


膨大な数の怪獣たちが眠る怪獣墓場

それでも、幼児らしく齧ったり捻ったり扱いは乱雑ではあるものの、ひなさんはこれらの一匹一匹の怪獣たちを非常に愛おしく思ってくれているようで、頻繁におもちゃ箱から取り出しては、ウルトラマン対怪獣ごっこの一人遊びをするのです。そして幼児らしく跡片付けを怠っては、みきさんにひどく叱られるのです。

でも、心配なのは、おもちゃは大人が簡単に与えてくれるものという意識をひなさんが持ってしまうことです(ある意味事実だから仕方がない)。精密なフィギアばかりではなく、ノッポさんやワクワクさんのように時には、身の回りのものを使って楽しいものをつくる楽しみも覚えてほしいもの。そういえば、何年か前にガムテープでウルトラマンの武器の「ウルトラブレスレット」つくってあげたら、その不細工な出来にもかかわらず、とても喜んでくれたことがあったじゃないか。


手作りブレスレッドに大喜び
カッコいいつもりのひなさん(当時3歳)

よし。ひなさん工作だ。一緒に何かをつくろう!



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工作その1
まずは、長めの白い長方形のボール紙をひなさんに渡して、クレヨンでとにかく自由にいろんな色を塗るように指示します。ひなさんは不思議そうな顔をしながらもカラフルに彩色。できあがったところで、あらかじめ用意しておいたもう一つのキットと組み合わせて・・・。

 
彩色済みのボール紙 





スペシウム光線、ピーッ!

「わああ!」と盛り上がるひなさん。どうだい簡単な仕組みでも面白いおもちゃはできるでしょう? じゃあこうゆうのはどうだい? 



工作その2
厚紙が2枚。一つには動物園の檻のように、細長い穴が等間隔であけられています。そしてもう一枚にはよく分からない謎の絵。この二つを組み合わせて・・・。


檻状に切れ込みを入れた厚紙

謎の絵

 


ゼットン → ウルトラマン → ゼットン → ウルトラマン
(画像にカーソルを合わせてください)



工作その3
じゃあ、今度はもう少し複雑なものを作ってみよう。はがき大の紙にパソコンで型紙を作って、これをひなさんにはさみで切ってもらいます。

切り取った型紙は組み合わせると、何となく人の形になります。そこでそれぞれのパーツを金具でとめて、ひなさんの好きなように色を塗ってもらうと。


穴を開け、関節部分を金具でとめます

お好みの色を塗ってできあがり。



違うパターンのも作ってみました


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こんな風に、食玩で怪獣ごっこをしたり、テレビを見たり、ゲームをしたり、絵本を読んだりといった遊びの中に少しずつ、ものをつくる遊びを気が向いたときに織り交ぜてみたところ、家でも色紙や厚紙をはさみで切ったり、のりで貼ったり、色を塗ったりして、工作らしき遊びをするようになったひなさん。

そんな中で迎えたのが、先月の僕の誕生日でした。
「何かカッコいいものをプレゼントしてね」と、しばらく前から冗談半分にひなさんにおねだりをしていたものの、正直なところイラスト入りのメッセージカードくらいだろうなと予想をしておりました。ところ、誕生日当日、仕事から帰るのを待ちかねていたひなさんが、「ジャーン♪」と出してきたのが…。


ジオラマ
ゼットン対ウルトラマン

ゴメンひなさん。キミを見くびっていたよ。カッコいいじゃないかジオラマ。前景に木背景にビルを配して臨場感を高めたり、人形が倒れないように、支えになるパーツを見えない部分に取り付けたり、すごく芸が細かいじゃないか。

僕が望んでいるであろうものを、ひなさんが熱心に考えて形にしてくれたのだな。うむ、感動したよ。ありがとう。でも、父親を5歳児である自分自身と同レベルと考えていることがよく分かるプレゼントだね。

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とは言うものの、親が作るものも、子がつくるものも、そのテーマが極端に偏っている事は、問題と言えば、問題かもしれません。あと、普段の遊びの9割以上が、インドアである事も。ものづくり遊びは何とか軌道に乗ってきたから、間もなく年長さんになるひなさんとの遊びの次のテーマは「外に出よう」だな。

うん、新年度になって仕事がヒマになったら考えよう。
うんうん、ヒマになったらね。