2月8日の日記「ざくろちゃん」

それは昨年の春のこと。
「次の子ができる事も考えて、このサイトの運営を続けていきたいと思っているものの、なかなか良い便りをお伝えすることができない」
といったような内容の日記を書いたことがありました。

実際、ひなさんが2歳になる頃から二人目をと考えはじめてから約3年余り、一人目がとても順調だったので油断をしていた訳ではありませんが、なかなか結果が出ない現状から、上の日記を書いた頃には実は専門の医師にも相談しに行っていて、我々夫婦は必ずしも子どもが出来やすい体質ではないことも分かりました。

こうなったら、ひなさんは低い確率の中で生まれてきてくれた「奇跡の子」ってことにして、「2人目」のことはもう考えないようにしようか、なんてことを真面目にみきさんと話しはじめたちょうどその頃。

「経験上、ウチの姉が描いた絵にはご利益がありますよ」
と言って「ザクロ」の絵のデータを送ってくださったのはネット仲間のMさんでした。お姉さんは絵手紙の先生をしていらっしゃるそうで、届いた絵はなるほど見事な出来栄え。実の中からあふれ出す種子の粒の描写が子沢山を連想させ、ご利益の説得力も申し分ありません。さっそくこの絵のデータを毎日必ず開くパソコンの壁紙に設定してみました。


うむ、重厚だ。まるで部屋の中に床の間ができたようだわ。

こうしてザクロのある生活が始まってすぐのこと。生まれついての落書き好きの(悪い)クセで、ザクロをモチーフにしたキャラクターをひらめいてしまいました。思いついたものは、ちゃんと形にしないと落ち着かないものです(そうか?)。当時は仕事が年度始めの大変な繁忙期で帰宅時間が連日深夜の一時、二時なんて時だったのに、それから晩ご飯を食べてパソコンに向かって完成させたキャラクターがこちら。


うむ、半分死んだような状況でつくった割には、なかなかの出来映えじゃないか。
僕はザクロちゃんを毎日目にする場所に貼り付けました。しかし、ザクロちゃん一人では少し寂しい。やはり子宝の為にはペアとなるキャラも必要だね。という事で次の日には新キャラクターを産み出しました。

成熟すると体がはじけて種子が飛びだすザクロというもの。ザクロウ先輩は成長し割れ始めた自分の体を縫い付けて大人になるのを拒否しているのだ。
って、夜中の3時に何のストーリーを考えているのだ。
でも、これでは子宝を産み出すことを否定してることになるな。いかんいかん。で、次の日のキャラクター。

ボクらは六つ子だい! これなら子宝に恵まれそうだ。でも6人も一度には育てる自信はありません。という事で次の夜のキャラクターは双子。

ハーイ、ワタシタチ。アメリカカラ ヤッテキマシタ。
ここまで来てようやく、こんな事を続けていたらココロもカラダも壊れて、2人目どころではなくなると気がついて、深夜のキャラづくりはこれにて打ち止め。

Mさんのお姉さんの絵手紙も含めてこれだけザクロがあれば、遠からず子宝に恵まれるに違いない。という力強い確信の根拠のなさを証明するように、やはり2人目の兆候のないまま春が過ぎ、夏が行き、秋も深まる10月。

久しぶりにチャットで出会ったMさんが、さらに耳寄りな情報を提供してくださいました。

「ブリッジです。ブリッジがいいですよ!」

生々しいので詳しい描写は省きますが、とにかくMさんも2人目はブリッジ。聞けば共通のネット友だちである某女性も、Mさんから伝え聞いたブリッジで第1子を授かったとの事。

「ありがとうもるさん! さっそく試してみます!」

こうしてザクロちゃんのブリッジバージョンが誕生したのです。



違う


そうじゃなくて、ブリッジの効果はテキメンでした。なにしろこの3年間、何をしても無力だった2人目を何と「ファースト・ブリッジ」で授かってしまったのですから。

恐るべきはブリッジ。その凄まじい効果を身をもって味わったわが家。
そう言えば、Mさんちのブリッジちゃんも、某友人の家のブリッジくんも、2人とも大変愛らしいお子さんです。今度はブリッジで授かった子どもは可愛く生まれるというジンクスを証明したいと思っております。

そして、ようやく授かった二人目の胎名を「ざくろちゃん」と名づけることにしました。今後ともひなさん同様ざくろちゃんをよろしくお願いします。


ところで、ブリッジを教えてくださったときのMさんのチャットでのつぶやき、

「夫さんちに2人目ができたら、ウチも3人目考えようかなあ
 同級生になれば楽しいじゃないですか」

という事で、ウチは2人目できましたよ。
まだ、十分に同級生には間に合います。

がんばってくださいね!