9月18日の日記「Cartoonist」 いきなり自主的に描き始めてから、途中お休みの時期があったりしたものの、1年以上が過ぎたひなさんの絵日記。しかし、この頃は日々の出来事を淡々と書き続けるのに少し飽きてきたのか、いきなり「マンガをかく!」と宣言。 さっそく、みきさんが手づくりしたマンガ用の小さなノートに、ひなさんがエンピツを武器にあふれ出す創造力を形にしていきます。さてどんなマンガを書いているのやら? 書いてる途中は「まだみちゃダメ!」と拒否されるので、夜中にみんなが寝静まった時にこっそりと作品を拝読させていただくことにいたしましょう。
うん、ウルトラマンのお話だと思ったよ・・・てゆうか、どうしたんだ! このスケールのでかいタイトルは! 5歳児のどこにそんなボキャブラリーが!? (後に全く同タイトルのマンガがひなさんが定期購読している児童雑誌に連載されていることが判明。なぁんだ) そして物語を読んでみると…。
ちゃんとマンガらしく「吹き出し」の中のセリフで、唐突に主人公の目的が示されます。後はウルトラ兄弟たちがさまざまな怪獣たちと延々とバトルを繰り広げるという、まさに超銀河大戦。激しい戦いは第2巻でもいつ果てるともなく続き、物語はついに3巻目に突入。ウルトラ兄弟たちは、それぞれ得意の必殺技を集中して見事にボス怪獣を倒します。
クライマックスシーンを見開きにして迫力を出すとは、ホンモノの漫画家さんのテクニックのようじゃないか。しかし、物語はここでは終わらない。次のページには初登場の怪獣が描かれ、新たな展開を予感させます。ところが、数ページ進んだところでぱったりと、ひなさんのペン(ホントはエンピツ)が止まっているではないですか。
どうしたんだと、表紙を見直すと「ちょっとおやすみ これでおわり」と連載終了のご挨拶が書かれているではないの。「ちょっとおやすみ」と再開を匂わしつつ、「これでおわり」とはっきりと終了宣言するところなんざ、少年マンガ雑誌の打ち切り作品のエンディングのよう。そんなところまで、本格的にならなくても。 ★ ★ ★ ★ しかし、この連載中断には理由があったのです。それは「いくるさんにウルトラマンやかいじゅうをおしえてあげるの」という麗しい兄弟愛から、ひなさんが「大怪獣図鑑」の編纂作業を開始したからです。出来上がったページを見ると怪獣のイラストと名前とともに、「ブラックキング・口からレーザーを出す」「ゴモラ・シッポがじまん」なとどそれぞれの特徴がしっかりと書かれています。これがあれば、いくるさんと怪獣のお話がいろいろできるね。2年後くらいにね。
★ ★ ★ ★ そして、ひなさん。もちろんマンガを描くことも忘れてはいません。別のノートに次回作の構想をあれこれコンテにしているようです。例によってこっそりと盗み読みしてみました。
物語の導入部分でしょうか。地球の切迫した様子を一文で明確に表現した素晴らしすぎる言語センスじゃないか。環境省や総理府がエコキャンペーンのコピーとしてお買い上げしてくれないかしら。マジで。 そんな訳で、ひなさんがこれからどんな物語を生み出していくのか、非常に楽しみになってきました。残念ながら第1作目は未完に終わってしまいましたが、ちゃんと完成させることができたら、コミックマーケットに進出しような!(それでいいのか?)
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