10月21日の日記「優しさから始まるパワー」 天気のいい日にひなさんを連れてお散歩するときは、陽のあたる場所にやってきて、 「ひなくんの『ひなた』?」と尋ねるひなさんに、 「そう、温かくてキモチがいいでしょう。「ひなた」って言う名前は、こんな陽のあたる場所みたいに人を温かくて優しい気持ちにさせる人になってほしいと思ってつけたんだよ」 と、名付けの理由を説明することが恒例になっています。 ● ● ● ● 「だから、例えばクラスでいじめられてる子がいたら、優しく・・・」 「ひなくんのクラスにいじめられてる子は いないからなあ」 「あっ、そうなの?」 「ひなくんがいじめられてるくらいかも」 「えっ! マジで?」 いきなりの告白にドキンとします。実は今年の七夕会のときに、いかにも元気がありあまってる男の子がやってきて、『ねえねえ、ひなくんのお父さん?』と話しかけてきました。何事かと思ったら、『ひなくんってすごいんだよ、どれだけたたいても なかないんだから』って、それ褒めてないから! 教えてあげよう。そうゆうのはイジメって言うんだよ。なんて突っ込みを子ども相手に入れることはなく、後に担任の先生に注意して見ていてもらうようにと相談したのが3か月前。まさか、ひなさんへのイジメが長期化、深刻化してるのか? ● ● ● ●
「本当に? 我慢してない?」 「うん」 「嫌なことされたらちょっとくらいケンカしたっていいんだよ」 「ダメだよ! それは『やさしさのパワー』じゃないもん!」 ● ● ● ● 「優しさのパワー」とは最近ひなさんが熱中しているウルトラマンコスモスに出てくるフレーズです。コスモスは他のウルトラマンと違い、怪獣を倒さず、同じ地球の生き物同士として人間と共存できる世界を目指す優しいヒーローです。 「そうだね。キミが正しいよ。 まさか、幼稚園児のわが子に正論でやり込められるとは思いませんでした。 ● ● ● ●
「そうなんだ。優しさのパワーの力だね」 これは、みきさんからも聞いていました。最近のひなさん「男の子の友だちも女の子の友だちもすごくたくさん増えたって話してくれる」と。 年長さんになっても相変わらずぼんやりとして、マイペースなひなさんに、お友だちはいるのか、いじめられてやしないか、実はちょっぴりヤキモキしてたところに、七夕会の同級生の発言があったので、どうなることかと思っていたのですが、ここへ来て自らの「優しさのパワー」で状況を克服しようとしているようです。 ● ● ● ● そんなひなさんも10月21日には6歳の誕生日を迎えました。 「お友だちにとてに優しい、ひなたくん。 詳しい事はわからないけど、先生がひなさんを思い浮かべるときに一番に「友だちに優しい」というイメージを持ってくださっていたという事ですね(多分)。それは嬉しい。思いすごしかもしれなけど、すごく嬉しい。 ● ● ● ● 根気がなくて根性なしで、いつまでたっても自転車の補助輪が取れなくて、ぼんやりと自分の世界に閉じこもる事が多くて、何か失敗するとこっそりごまかそうとしたりする幼児のひなさんですが、「ひなた」という名前に込めた僕たちの願いは、意識してるのか無意識なのかわからないけれど、ちゃんと心に刻んでくれているようです。 うん、もう十分に満足だよ。 このまま「ひなた」という名前のとおり「優しさのパワー」を胸に柔らかな感性を持つ人となるのもよし。それとはまったく違う硬派でストイックな道を歩むもよし、リーダーとして多くの人を引っ張っていくもよし。自由に自分の思うとおりの人生を切り拓いていって欲しい。それが6歳になったひなさんへの僕たちの新しい願いです。 なんてこと言っても、硬派なひなさんとかリーダーのひなさんとか、今のとこ全く想像することなんてできないけどな。ハッハッハ。
今回は誕生日特集という事でヨロシク。前回の日記ではイントロだけで終わっていた最後の運動会の様子はまた次の日記でご紹介いたしましょう。練習不足でぶっつけ本番のひなさんは果たしてどうなったのでしょう?
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