4月1日の日記「ちょっといい話」 ウチの父親は長く務めた職場を退職した後の10年とちょっと前から、地元の商工会で働かせていただいています。担当は地元企業に向けた様々な自己啓発活動の支援という、まあよく分らないけどそんな仕事。その中には健全な納税意識の向上をはかるPR活動もありました。 その一環として、再就職後すぐに依頼されたのが地域内の全ての小学生に配られる「れんらくちょう」の作成。先生と保護者をつなぐ、ごく普通の連絡帳なのですが裏表紙には、税金の使い道や、教育にあてられる県の予算など、小学生には少し難しいだろうと思われるような税金啓発情報が掲載されているのです。 で、少しでもこの「れんらくちょう」を親しみやすいものにしたいから、イラストを描いて欲しいと頼まれたのです。当時は当時でいろんなところで絵を描いていたので、二つ返事でOKして、
今、改めて見ると、いろいろと未熟で実に恥ずかしい。 何より恥ずかしいのは、こんなに恥ずかしい出来映えなのに、このままのデザインで再版を重ね10年以上も全ての小学生に配られ続けていたという事実。まったく頭を抱えたくなるような恥ずかしさではないですか。うわあぁぁあ。 ■ ■ ■ ■ その恥ずかしい事実を知ったのは、実は父ちゃんから「連絡帳」の表紙をリニューアルするから、イラストも新しく描きなおして欲しいと再度の依頼を受けたからでした。父ちゃん、再就職から10年以上も商工会でお世話になってきたのですけれど、さすがに年も年だしという事で退職させていただくことになり、その最後の仕事のひとつにしたいとのことでした。 今度はもう後から恥ずかしい思いはしたくないので、頑張って描くことにしました。いや、10年前にも当時の自分なりのベストは尽くしたのですよ。 で、原画を2案用意できるのが、この10年間の僕なりの成長の証と言ってしまおう。
うむ。やはりこうして完成品になると感慨深いものがあります。初代連絡帳のときにも後に恥ずかしい思いをすると知らずに、同じような感慨に浸ったものです。 そして、この連絡帳。4月から地域の小学生に配られることになります。もちろん、もうすぐ入学式を迎えるひなたさんにも。実のところ父ちゃんは、初めからそれを狙っていたとのこと。なんという公私混同・・・いや粋な計らいなのでしょうか。 さて、じいちゃんとパパの共同制作によって作られたこの「れんらくちょう」を手に、ひなたさんはどんな小学校生活を送るのでしょうか。そして、初代の連絡帳が10年使われたという実績から見て、6年後に小学生になるいくるさんも同じノートを手にすることになるのでしょう。 じいちゃん、Good Job!!
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生えて喜び、抜けて喜び、大忙しのわが家ではあります。
そんなちょっといい話をご紹介しつつ、「ぼくこども」はオープン6年目を迎えました。更新頻度もかなり怪しくなってまいりましたが、のんびりと続けていこうと思います。これまでどおり、お時間のあるときに遊びに来ていただけると大変嬉しいです。 今後ともよろしくお願いしますね。
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