3月1日の日記「オープン・スクール」

2月の日曜日。ひなたさんの学校でオープンスクールという行事が開かれました。
地元の人に自由に学校の授業を見てもらおうというこの取り組み。昨年は入学前の下見としてひなたさんと遊びに行きましたが、普段学校に来ることがないお父さんの参観日という側面も持っています。

そういえば学校の行事に参加するのは入学式と運動会に続いて3回目。しかも授業を見るのは初めてです。七夕会とか「ニコニコまつり」とか生活発表会とか、しょっちゅう父兄参加行事があった幼稚園とくらべるとつまんないの。まあ、そんな事いっても仕方がないので、いくるさんをみきさんに任せてスキップしながらひなたさんが待つ学校にいきました。

ちなみに本日は午前中に授業が2時間あるだけ。

1時間目は体育館で「お年寄りに昔の遊びを教えてもらおう」の時間。それにしてもこの真冬に体育館で参観授業だなんて、ちょっと寒すぎるんじゃないの? と思いながら1年生がやってくるのを待っていると、子どもは風の子とばかりに、動きやすそうな薄着の同級生たちの中で数少ない「分厚いジャンパーを脱がない派」のひなたさん。紛れもなくキミは僕の子どもだ。

最初は羽子板を使った「羽根つき」を教わったひなたさんたちのグループ。初めてだからラリーにならないのは当たり前だよね。気にするな。だけど、自分で投げた羽根が羽子板にまったく当たらないというのはどうなんだろう? とか言いながら自分にも同じような経験がある。ここでも親子の絆を実感してしまったよ。

この後、「おはじき」「達磨落とし」を順番に教わってたけど、やっぱりうまくいかないひなたさん。しかも体育館の寒さが見学者にはつらすぎる。来年は教室だけで授業をしてほしいものだ。

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2時間目は「さんすう」。
入学式のときもそうだったけど、ひなたさん、キミの話を聞く態度の悪さは目に余るな。しかも温かい教室に戻ってもジャンパー脱いでないし。そして肝心の授業は若干の工夫はあったけど、1から100の数を順番に言わせて終わりだなんて「ゆとり教育」が過ぎるんでないかい? ホラ、2時間目の終わりの時間までまだかなり余裕があるよ。

すると先生、「子どもたちが、お父さんやお母さんと遊びたいと言ってます。ぜひご参加ください」って前口上で用意してきた遊びが「坊主めくり」だなんて・・・。


坊主めくり


先生、それは卑怯だろう


こうして「オープンスクール」はあっという間に終了。坊主めくりはちょっと面白かったけど、やっぱり、なんだか物足りなかったなあ。算数でももっと難しい問題を出して、親も子もハラハラドキドキってガチンコの演出があってもいいのに。まあ、小学校ってのはこんなものなのかも知れないけれど。

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そんな中で去年も気になった学校内の張り紙たち。今年は保健委員のポスターが圧倒的に面白くて、細かいところまで読みふけってしまいました。

名づけて「心の発表会

子どもたちが生活の中で心を動かした瞬間をハート型の紙に書いて大きなシートに貼り付けた掲示物。これをみながら、みんな自分はひとりじゃない。みんな同じなんだと共感を得て気持ちを強くしようという試みなのでしょう。おそらく。想像ですけど。そこに何が書かれていたのか、ツッコミを入れつつダイジェストでご紹介しましょう。

うれしい心
・お年玉をもらったとき     (何を買うのかな?)
・友だちができたとき      (かけがえのないものだよね)
・みんなにほめられたとき    (何をしたんだい?)
・できなかったことができたとき (それは何なの?)
・ほしいものが手に入ったとき  (何なんだってばよ!)

おもしろい心
・テレビで大笑いしたとき    (世の中にはもっと面白いものがあるよ)
・目薬をさして「パチパチ」してといわれて手をパチパチしちゃったとき(天然だね)

くやしいな心
・竹馬をとられたとき      (ジャイアン?)
・一輪車がとられたとき     (やっぱりジャイアンがいるね?)
・イタズラされたとき      (これはスネオの仕業だな)
・ふでばこが汚れたとき     (自分できれいにしなさい)
・消しゴムが割れたとき     (地味な悔しさだね)
・犬にかまれたとき       (悔しがる前に保健室に走れ)
・顔の前でオナラをされたとき  (それは人生最大級の悔しさだね)
・大事なものをなくしたとき   (それもきっとジャイアンだよ!)

はずかしいな心
・百点取るって言ってた子が53点だった    (人の恥ずかしい話をするな)
・プール掃除で転んでずぶぬれになった子がいた (だから自分の話をしなさい)

かなしいな心
・菓子をうばわれた       (ジャイアン大暴れである)
・こぼした給食が自分にかかった (それは自業自得というのだよ)
・ウンコしたら紙がなかった   (どうやってその場を切り抜けたんだい?)
・鳥のフンが・・・       (どうなったんだ!)
・計算ができない        (がんばれ!!)
・かんじがかけない       (まけるな!)
・もらした           (くじけるな!!)
・ローンが返せない       (お前が心配することじゃないから!)
・家に泥棒が入ってきた     (110番だ!)

 

「心の発表会」は僕ら大人は子どもたちのことについて知らないことがいっぱいあると改めて考えさせられた名企画でありました。来年はどんな掲示物で僕たちを楽しませてくれるのか、今から実に楽しみになってきましたよ。