3月15日の日記「グランプリ」 春は名のみのまだ肌寒い日曜日のこと。 実は、去年末からひなたさんが通っている習字教室の先生(その実体は同じマンションに住むひなたさんの同級生のママさん)から電話。 「書初め大会に出品してあったひなたくんの作品が特選になりました」
いや、まてまてまて。落ち着こうじゃないか。僕らにはよくある話じゃないか、特選と聞いて喜んでたら実は名ばかりの参加賞みたいなモノだったって事が。 「でも、選ばれなかった子もいますから」 ホントですね? ちゃんと選ばれた特選なんですね!! 「とくせんってなに?」と、車の中でたずねるひなたさん。 特別に選ばれたってことだよ!! 入選よりも佳作よりも上の賞。 やがて、車はかきぞめ展の会場に到着です。 広い会場は見学者もなくシンと静まり返っていました。しかし、壁にはいっぱいに何百という習字作品が掲示されています。これだけの中から特選に選ばれたのか。やはり、すごいことです。ひなたさんは書初めで「てんち(天地)」と書いたとのこと。カッコいいね。 でも、これだけ数があると探すのも特選コーナーを探すのも大変。 数分かけて、ようやく特選の札を発見した僕たち。
「・・・・・」 つまり壁をうめつくしていた何百もの作品はすべて「特選」だったという訳ですか! 探しているうちに、マンションで同じ教室に通っている子の作品をすべて発見。 でも、とりあえずひなたさんは自分の作品が展示してあるのを見つけて、うれしそうにしていました。一人だけ冷静で等身大のひなたさん。えらいね、キミは。
これが励みになって「また習字がんばる」って張り切ってたから、 でも、今度の大会では何か別の賞が取れるといいね。
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