9月20日の日記「いくるとイルカのアイランド」

気がつけば夏休みも終わり、9月も半ばを過ぎているのだけれど、前回の日記で触れた海の旅が実はいくるさんの海デビューだったことに気がついたので、今さらだけど記録してみることにしましょう。えぇ、覚えている範囲で。

●           ●           

この海の旅の参加者は、ウチとヒゲおじさん一家に、みきさん・愛さんちのばあばとじいじ。そして、東京からやってきたヒゲおじさんのご両親という大所帯。愛知県は知多半島の先にある「日間賀島」という小さな島の民宿に泊まったのでした。

だけど、チビッコを連れての海水浴は体力的にも精神的にも大変そうだ、日に焼けるのも痛いし。と内心ヘナチョコなことを思っていたら、出発前の天気予報は雨確率90%。集合して車で現地に向かう途中には早くも大粒で降り出しました(しめしめ)。


海をわたる2歳児

日間賀島へは港から小さな水上バスに乗り換えてわずか5分ほどで到着です。そういえばいくるさん、船もはじめてだったね。

現地ではさっそく「お約束の写真」を撮って、民宿に荷物を運んでいる間になんと雨は止んでしまっているではないの。どうしたんだ90%! そんじゃ泳ぎに行きましょうってコトになって子どもたちは「キャホキャホ」言って大喜び。あらま。

●           ●           

ひなたさんと、こうちゃんをヒゲおじさんが沖まで冒険に連れて行ってくれている間、いくるさんが波打ち際で、浮き輪に乗って漂っているのをまったりと監視。休憩時間には砂浜に落書き。空は厚い雲に覆われて日焼けすることもなく、ヒゲおじさんには申し訳ないけど、これならいい感じじゃないの。

冒険中のヒゲさんと低学年児


浮かんで嬉しい2歳児

立体砂絵に喜ぶ2歳児

 

●           ●           

午後には海水浴場の隣にあるイケスでイルカとのふれあいタイムに参加。
そこに2頭いるイルカのうち、僕らの方に来てくれたのは「ガッちゃん」という名前のイルカ。なんでも野性の時代にサメに襲われて背びれにガジガジと齧られたような傷があるのでこの名前がついたのだとか。


日間賀島の人気者ガッちゃん

そのガッちゃんとは、イケスの縁から順番に触らせてもらったり、胸ビレで握手をしてもらったりする文字通りの触れあいタイム。そして、いよいよガッちゃんに手渡しでエサをあげようという時に事件はおきたのです

他の参加者と同じように小魚を手渡されたものの、実はプログラムの意味を理解していなかったいくるさん(てか2歳児にはムリよ)。順番が回ってきてガッちゃんの大きく開いた口に腕がすっぽり入っても手に持ったエサを離しません。

 

そのままガッちゃん、いくるさんの小さな腕をガジガジ。


(さすがに齧られてる場面は写真撮れませんてば)

すごいぞ! いくるさん!!

いや、ケガがなかったから言えるんだけどさ。何でもかんでも、子どもの手でも「ガジガジ」するのがガッちゃんってモノだよな! ピーピピッピプッペポ♪ そのことを体を張って再確認させてくれた2歳児。もうこの旅行OK。民宿で海の幸を満喫したり、翌日も雨の天気予報がはずれて海水浴を楽しんだりしたけど、もういいや。

いくるさんだって、夏が終わってすっかり秋めいてきた今でも、
「ガッちゃん たのしかったね! ガッちゃん たのしかったね!」
って、ずっと言い続けてるもの。

いい思い出が出来たね、いくるさん! 来年には忘れてると思うけどさ。

●           ●           


一方兄は・・・。

実はひなたさんもガッちゃんと遊んだのが一番楽しかったらしく、このときの様子を学校に提出する夏休みの思い出の絵として描きあげていたのでした。この絵が実にいい感じだったので、構図や色使い、人物の表情など細部にいたるまでホメまくってあげたところ、ひなたさんがポツリと真顔で一言、 



「この絵・・・売れるかもしれない」

ひなたさん、それは調子に乗りすぎ。
ナイーブな印象のひなたさんですが、意外と自信過剰で図々しいところがあります。