2月20日の日記「ソリスト」 実は某有名音楽スクールに通っているひなたさんの、 3回目となる発表会が開かれました(ちょっと前のことですが)。 同じ教室に通う子どもたちとの合奏という形のこの発表会、 今回の課題曲は「ポニョ」、例のさかなの子の歌です。 で、普通にやるのでは芸が無いという先生の判断かでしょうか? 間奏と2コーラス目の間に「海のおかあさん」という 先生のオリジナル曲が入るという構成です。 で、ひなたさんの担当はその間奏と「海のおかあさん」で、 それ以外は主旋律を引き立てる伴奏部分を受け持つとのこと。 「ポ〜ニョ ポ〜ニョポニョ♪」って、みんなの知ってるあの部分は 女の子たちが担当するのね。ちょっぴりつまんないね。 それでも秋の始めから家でもずっと練習を重ねてきたひなたさん。 特に間奏部分は結構な早弾きが求められていて 2回に1回はなんとかミスなしでできるようになったのは発表会の直前。 不安を抱えたまま発表会前日のリハーサルにのぞむひなたさんです。 
ところが舞台上で鍵盤に向かった途端にアドレナリンでも分泌したのか、 ひなたさんミスもなく間奏と「海のおかあさん」を弾ききりました。 すごいじゃないか!! 嫌が応にも本番への期待が高まります。 それなのに1回目のリハが終わったところで指導する先生たちが、 ひなたさんの周りに集まり何やら深刻な顔で打ち合わせを始めました。 何? うちの子、ちゃんとできてたでしょ? 理由は舞台袖で付き添っていたみきさんが聞いてきてくれました。 どうも、ひなたさんと2人で同じパートを担当するはずだった男の子が、 インフルエンザのために出演できなくなったとのこと。 ・・・ってことは?
ひなたさんが演奏が失敗してボロボロになってしまっても、 カバーしてくれるメンバーがいないという事ではないですか! リハはたまたま上手くいったけど、実際の成功確率は50%なのに! その夜、緊張感もなくグースカ眠るひなたさんの横で、 なかなか寝付くことができませんでした。 ウトウトとしても発表会場でひなたさんの出番を待つ夢を何度も見る始末。
そして(親が)寝不足で迎えた本番当日。
他の教室の子どもたち演奏が進むにつれて緊張が高まる中、 いよいよひなたさんたちの出番がやってきました。 客席でカメラを構えながら、心臓がバクバクしてきました。 こんなに緊張したことがこれまでの人生であったでしょうか? そんなひなたさんの演奏。 ちなみに冒頭の部分で会場に響く子どもの声は実はいくるさんだ! そっちはそっちでドキドキする発表会。 おお! これまでで一番の演奏じゃないのか? とにかく、失敗がなくてホッとしました。ホッ。
でも、幼児の頃から教室に通い始めてるんだもの。 ずっと練習してきた成果がちゃんと財産になってるんだよな。 こうなると、このままドンドンと上手になって欲しいものですが、 なんだか本人は今年度いっぱいでやめたいっていってる。
もったいない! もったいないよ! 「最近、上手に弾けるようになって楽しくなってきた」
って、ついこの前に言ってたばかりじゃないか! これからもっと自由に弾けて楽しくなるんだよ! という訳でなんとかひなたさんを翻意させるべくただ今 あれこれと説得している毎日なのであります。
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