社会主義市場経済を生きる


 市場経済は個人の才能をビジネスに活かすチャンスでもある。自営業者は国家の号令下で雨後の竹の子如し全国の津々浦々に出現している。ビジネス組織として「三人1個集団」といわれるように多種多様な企業集団が経営されているが、小資本で経営できる自営業者も活躍している。国営企業でリストラされたものが保育、養老、労務の提供者として活躍したり、農民が自家生産の農産品を販売するほか、多くの個人が小売販売、食堂経営などに進出している。経営規模が小さいと見て個人経営と即断してはいけない。国営企業の多くはリストラとともに既得の権益を守る形でいろいろな業態に変身して生き残りを図ってもいる。店番は往々にして使用人でしかない点に要注意である。


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