巨大都市上海の生活現場
20世紀末の上海は市場経済の上昇気流に乗って有形無形なものが大きく変容した。東方明珠と名づけられたテレビタワー、ホンコン風ファッション地下街、パソコンの町などの新名所が相次いで出現した。人々の表情も快活にあふれているように見える。巨大都市上海は世界の大都市として再び注目の的となった。急速な発展により、上海は多くの要素を同時に抱え込むようにもなった。初めて訪れる人でもすぐこのことに気づくはずである。ごく近距離に同居している異なる町の姿はそのことを端的に伝えるものの一つである。
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