近代中国の通貨制度

貨幣制度略年表


銀価の変動19世紀後半に銀価は下落の傾向を見せる。70年代から下落が始り90年代に底をつくが、20世紀初頭に持ち直しをみせた。両世界大戦の戦間期では20年代の急落を除けば、高水準を保った。その原因として銀の貨幣廃位と銀買上げ法案が重要視される。
銀元制度開国記念銀貨、袁世凱銀貨、孫文銀貨などが前後に発行された。廃両改元後、船洋(船の文様が刻まれた)と呼ばれた銀元が発行された。
廃両改元銀両の使用を廃止し、銀元のみ使用した。
法幣制度 11月4日実施。当局の公表した「新貨幣制度説明書」は、統一発行・準備集中・現銀保管・産業復興の4大項目を政策の目標に掲げた。
金元券と銀元券法幣の代わりに発行された通貨である。金元券1元=法幣300万元。広州では香港ドルが流通する背景に、銀元及銀元兌換券法が施行され、銀元1元=純銀23.49344グラムの規定により、銀元券が発行された。


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