前頁へ戻る
      10 作 網代編み花籠

ヒゴは幅3ミリ、皮竹1枚と身竹2枚でヒゴ取りする。厚みは紙ほど薄く、と表現しておきます。 材料ヒゴ作りでかなり時間を要します。
 底組み29本の縦横、胴回し60段ほどで仕上げました。底、胴ともに升目模様をだしました。
 
立上げの後は直方体の型(木製板で製作)をあてがって編み進みます。底辺のサイズは10センチ四方です。
 縁巻きを仕上げた後、コーナー部分については補強竹をあてがいました。ネマガリの丸竹を削り、あわせて足としました。縛りは籐の虫かがりで装飾します。
 最後に手を取り付けたのち、染色して完成です。 

  染める前の網代の枡文様は綺麗に並んだのですが、(但し、正面裏面と側面では文様のヒゴが縦横になってしまいましたが、この点については次作品で改善するつもりです。)表竹と身竹を適当に配した結果、染色したら染まり具合が異なる事により、マス網代の文様が崩れてしまいました。大失敗、染めをやめるか、染めるならヒゴを均一にすべきでしょう。
  全体を通して、材料つくりから編み上げ仕上げまで、前作の宗全籠に比べ倍以上の時間がかかったように思われます。