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      第12作 四つ目編み細ヒゴ

           【ヒゴ2本組、底胴とも四つ目編み・壷型、笠型】


  底編みをヒゴ2本組の四つ目で構成し、底の部分は斜めに正方形で取ります。ノーマルな壷型スタイルの花籠を編みます。首の部分で締めてから口を広げて仕上げました。

  ヒゴは幅1ミリ 2本×24段×縦横 = 96本です。

  胴は2本組みのまま立上げ、4、5段四つ目で編んだ後、ヒゴ1本の四つ目編みとしますが、3目飛び、4目飛びで編み進んだ結果、ヒゴの緊結度がやや低くなりました。

  1本組み以後は2目飛びで中段まで編み(胴の膨らみを保つ)、その後3目、4目、5目、(6目)としていって首を締め、その後2目、(2目)1目、・・・で口を広げます。

  幅決めで細く削れてしまった不良品のヒゴは絶対使わないように。これは当然の事なのですが何本か使ってしまい、結局ヒゴを継ぎ直したりして余分に時間を労し、またその分出来栄えも悪くなりましたので一番の反省点です。

  〔1作目の反省点を踏まえて、2作目に取り掛かりました。〕

  ヒゴ本数は96本で前作と同様です。長めのヒゴを用意して、胴長のスタイルにします。2本組み四つ目から1本組みにした後2本飛ばしを3段やったところで、先生に途中経過を見てもらいました。

  1本組みにするところで、二目一目、二目一目で組替えましたが、この点については三目二目で組替えるように、さらに斜め左に向かうヒゴ(手前が)で組替えるようにとの指摘を受けました。だいぶ解いて後戻りしましたが、まだまだ自分では気がつかない点があります。

飛び目を増やしていく事で胴が萎まっていきます。二目飛びから適宜三目、四目、五目、七目として首を締めます。締まった後の展開にかけては、2本組み4本飛ばしから順次、適当なところで1本組みに戻します。飛び目は最後に1目、2目のままでも良いかと思います。

2本組み4本飛ばしのあたりの編目が美しく表れます。

笠の縁仕舞いは縁当てとササラ竹で仕上げました。材料竹を全て柾目に割り離し、梳きカンナ(厚さ決め)で一様に薄く仕上げてから、何枚かを重ねて用いると精巧に仕上がります。

 ササラ竹は一端はくっつけておくものとの固定観念を持っていましたが(日用品レベルでは確かに作業が効率的であると思いますが、)、なるほど厚さ決めを用いればかなり薄くかつ均一に仕上げられますので、曲げにたいしてもより柔軟で、きっちりした作品が出来上がります。・・・なーるほどー !!  目から鱗とはこう言うことでしょうか。