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     15  穴子もんどり籠

 お茶の本に掲載されていたもので、写真を見て作りました。

“もんどり”は魚を捕らえるための漁具で、魚種に合わせて大きさ、形など色々あります。もともと漁具であるので私なりに考えると、まず丈夫であることが第一でしょうから、ヒゴは厚め幅広で、割りっぱなしで編まれたことと思います。無骨をイメージしてもいいのではないでしょうか。

  幅決めはしませんでした。但し厚みが不均一では編み辛いので厚さ決めだけはやって、面はかるく取るに留めました。


 口のところから編み始めますが、虫籠のように急に膨らませる事はしないので、胴編みはさほど難しくありません。

 底は別に菊底風のものを作って、下部で胴編みと同時に編み込みました。

 出来上がりは首をやや傾げ、趣のあるものが出来ました。
  第13作の虫籠同様、丸竹の節を抜いたものを用意し、この場合は13本に割って立ち竹としました。

 節の部分を厚く残し、足とする。