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         第34作    菊編みの菓子置き    H22・8月



 最近手に入れた資料集(鹿児島県・宮之城伝統工芸センター編)に、菊編みが図解されていました。
 昔からある図柄とは思いますが、一回はやっておいて勉強するつもりで編んでみました。

 竹色そのままの六つ目編みに、もう一枚染めヒゴで編んだ一回り大きい六つ目を重ねてからその後、六方向から細ヒゴを挿して完了とするものです。

 上物の和菓子なんぞを並べて写真に撮りたかったのですが、取り敢えずはナスとミニトマトで。
@ 一方向目挿入。星型の頂点に細ヒゴを挿入していきます。星型の頂点は三方向あります。
A 二方向目の挿入。六つ目の三、四段くらいはヒゴを押して進めることが出来ますが、それ以上はヒゴを引っ張らなければ進めなくなりました。Bも同様にして。 
C 今度は六つ目の頂点に沿って三方向にヒゴを差し込みます。赤矢印が作業中のヒゴ。
DE 同様にして、6方向のヒゴ挿しが完了しました。

 これで菊編みの勉強は終了しましたが、何か形にする必要があります。菓子皿にすることにしました。
 裏面は網代編みの平面を合わせ強度を出しました。
 外枠は丸籐の半割で回し、上面、裏面とも柾割のササラ竹で押さえ、大和結びで完了です。