前頁へ戻る

    第35作   ヒョウタン籠・極細ヒゴ   H22・8月・10日



 基本的には前作の造りと同様、ヒゴを更に細くして胴を絞り、ひょうたん型の籠を作ることにします。

 ヒゴ巾は0・8_を96本、ヒゴで染めました。
 輪口の底板と箍編みの高台を先に用意しておきます。


  
8月22日、

 
漆塗りを終え、1号品が完成しましたが、
どうも思ったような形になりませんでした。

 このままでは胃と腸がモニャモニャしていけません。もう一つ作ることにします。


 
9月 5日  第2号作品完成


 この時期気温が高すぎてウルシがよく乾きませんでしたがやっと完成しました。

 全体の雰囲気は1号作に比べて少しはましになったでしょうか? それでもまだ胃のモニャモニャ感がすっきりするまでには至りませんでした。くびれの形作りがことのほか難しかったです。

 腰紐を結び、落しに合わせて差し込みの蓋をつけました。

     



 8月18日 本体の編み作業終了

 予定図面ほどの胴のくびれにはなりませんでした。それとぴったり真円では面白くありませんので、敢えて歪ませて編んだつもりですが、なかなか思ったほどの歪みにはなりませんでした。
 胴下部は写真左方の編み目を細かく、右方は大きく編んであります。中央くびれ部分にあてがった胴回しのヒゴの水平が傾いていると思います。上部にかけては逆に編み、どことなく“ゆらぎ”を出そうと努力はしましたが。

 全体を通して四つ目の透かし網は二目飛び、胴のくびれと首にかけて細くする部分を3目飛びとし、首はヒゴ2本纏めから4本纏めで編みます。
                       

 胴立ち上げ、底は輪口編み。高台を取り付けたあたりでヒゴは一本編みにする。
 基本的に二目飛びで編み進め、胴を絞るところで3目飛びを2回。
 胴のくびれに一本輪を咥えるが、これがなかなか落ち着きが悪く難儀しました。
 底から針金で引っ張って、少しずつずらしながら編みこみました。
 もう少し強くくびれさせたかったのですが、難しかったです。手法を変え、平面に押し付けるようにして編む必要があったでしょうか。
 上部中段の白い回し竹は仮のもので、編み進む最中に萎んでいかないようにしたもので、後で取り除きます。

 
8月20日   口仕上げ




 口部分の下処理は3本縄編みでかがった後、ヒゴを切り揃える。



 飾り縛りは、籐ヒゴで蛇腹編みで仕上げました。
 労力を費やした割には今一つしっくり来ません。
 全体がのっぺらしてしまいました。これではどうも納得できませんので、もう一つ作ることにします。